チェルシーが、ドルトムントに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランド獲得に向けて最大1億5000万ポンド(約228億円)の移籍金を準備しているようだ。7日、イギリスメディア『90min』が伝えている。

 チェルシーでは、今年1月からトーマス・トゥヘル監督が就任し、2020−21シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で9年ぶり2度目の制覇を果たした。プレミアリーグは4位で終えたものの、リーグ戦のチーム内得点王は全てPKからの得点となったイタリア代表MFジョルジーニョの7得点だったこともあり、今夏の移籍市場で新たなストライカー獲得を目指していることが明らかとなっている。

 その第一候補となっているのが現在20歳のハーランドだ。同選手のドルトムントとの契約には、来年夏に7500万ユーロ(約98億円)の契約解除金が設定されることになっている。しかし、その条項が有効となれば複数クラブでの争奪戦となることから、競合相手の少ない今夏の獲得を目指していることが報じられている。

 当初、1億ポンド(約151億円)を移籍金として準備していたチェルシーだが、この金額を1億3500万ポンド(約204億円)から1億5000万ポンド(約228億円)まで引き上げたという。

 一方、ドルトムントとしては、今夏すでにイングランド代表FWジェイドン・サンチョを7300万ポンド(約110億円)の移籍金でマンチェスター・Uに売却していることから、同じ年にハーランドは売却しない方針であることが明らかとなっていた。しかし、チェルシーが準備している移籍金は来年夏に得られる移籍金の2倍以上となるため、話は変わってきた模様だ。

 なお、チェルシーはハーランドの代理人であるミノ・ライオラ氏とすでに話し合いを進めており、個人条件では問題がないという。また、同選手の父親がプレミアリーグのリーズでプレーしていた時にそこで生まれた選手本人もロンドンへの移籍に前向きとなっていることが報じられている。移籍はドルトムント次第と見られているが、果たして合意に達することはできるのだろうか。

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