2021年7月7日
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7月17日に放送される音楽番組『シブヤノオト』(NHK)で、『ウマ娘 プリティーダービー』の楽曲『うまぴょい伝説』が放送されることが明らかに。この報せにオタクたちは、いつものように共感性羞恥を爆発させているようだ。

「うまぴょい伝説」は、ゲーム内の育成モードをクリアした後や、アニメ版の最終回EDなどで流れる「ウマ娘」の重要な楽曲。作曲者は『メタルギア』シリーズなどで知られる本田晃弘氏で、「うまぴょい伝説」に関してはワインを2本飲みながら制作したという逸話もある。そうでもしないかぎり、「電波ソングを作ってほしい」というオーダーに応えられなかったという。

結果として生まれた楽曲は、「ウマ娘」の中でも異質な電波ソングとして有名に。そのためファンたちはNHKの歌番組で曲が流れることに戦々恐々としており、《こんなのお茶の間が凍るだろ…》《今から変な汗かいてきた》《せめて『ユメヲカケル!』とかにしてくれ》《一般人はチャンネル変えそう》《NHK攻めすぎでは?》といった声があがっている。

勝手に羞恥心を感じてしまうオタクの悲しい性

また「ウマ娘」のユニットがNHKの歌番組に出演することを、『NHK紅白歌合戦』出演への布石ではないかと推測する人も。いよいよ「ウマ娘」ファンたちの羞恥心は最高潮に達し、《紅白でうまぴょいはさすがにやめてくれ》《うまぴょい伝説レベルの電波ソングを、一般人のお茶の間にお届けするのは…》《紅白でうまぴょい流すのは放送事故レベルだろ》《シンプルに地獄》などと盛り上がっている。

世のオタクたちの悲しい習性として、どれくらいの割合で存在するのかもわからない一般人を仮定し、勝手に「一般人の目に触れたら…」と羞恥心を抱いてしまうのは良くあること。以前「紅白歌合戦」でミュージカル『刀剣乱舞』や『ラブライブ!』が取り上げられた時も、その界隈のオタクたちが《共感性羞恥心がすごい!》とのたうち回っていた。

しかし、「ウマ娘」を知らない一般人がどれだけいるのかは分からないが、実際にはそうした層が楽曲を聞いても「アニソンっぽいな」としか思わないのではないだろうか。そもそも「うまぴょい伝説」はファンの間で電波ソングと持ち上げられているが、他のアニソンと比べてそこまで際立った特徴があるとは思えない。むしろオタク文化を全く知らない人にとっては、トウカイテイオーなどが美少女として出てくる方がよっぽど電波だろう。

アニメやゲームといった趣味がアングラだった時代は、もうずいぶんと過去のこと。不必要な羞恥心を抱いてコンテンツを楽しめないのは単純に損なので、もし仮に「紅白」出演が決まっても素直にうまぴょい≠キる気持ちでいよう。