プロボクシングWBO世界女子スーパーフライ級タイトルマッチが29日、東京・後楽園ホールで行われた。挑戦者で前王者の吉田実代(33)=三迫=が、王者の奥田朋子(38)=ミツキ=に2−1の10回判定勝ち。王座返り咲きを果たした。

試合後には両選手が日本ボクシングコミッション(JBC)によるドーピング検査を受けた。JBCによるドーピング検査は日本開催の世界戦でしか行われておらず、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)=Ambition=がJBCの不手際により違反の疑いをかけられる騒動が4月26日に発覚して以降、初めて実施された。

JBCはこれまで、まずは簡易検査を行っていたが、今回はいきなり精密検査を行う方法に改めた。井岡のときは検体をJBC職員の自宅の冷蔵庫で保存していたなどのずさんな管理が問題となったが、今回はすぐに冷凍され、30日に検査機関に送られるという。

ただし、今回実施されるドーピング検査は違法薬物などの検出を対象としたもので、筋肉増強作用がある物質などは検出できない不十分なもの。JBCには今後、早急な検査体制の整備が求められる。

サンスポ
6/29(火) 23:31
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