株式会社シーラホールディングスの杉本宏之取締役会長が、適応障害で休養中の女優・深田恭子との交際を事実上認めた発言が大きな反響を呼んでいる。

 杉本氏は23日に都内で主催する「応援型不動産クラファン 利回りくん」のローンチ記者会見に出席。「プライベートで応援した人、支えていきたい人はいますか?」という質問に対し、「はい、お答えが難しいのですが、支えていきたいと思います。ありがとうございます」と苦笑いを浮かべて回答。深田の名前は出さなかったが、2年前から交際していることが週刊誌で報じられている。さらに記者から「交際を認めているということでしょうか」との問いには、「ありがとうございます」と笑顔で応じて否定しなかった。さらに、44歳を迎える2日後の25日にどう過ごすかの質問が飛ぶと、「はっはっはっ」と笑い、広報が「プライベートに関する質問は控えさせていただいていますので」と呼びかけて質疑応答が終わった。

 深田は「適応障害」と診断され、休養することを5月26日に発表している。所属事務所の発表によると、昨年の春頃から体調を崩しがちとなり、5月に入って医師から適応障害と診断されたという。7月から始まるフジテレビ系の連続ドラマに主演予定だったが降板した。

 スポーツ紙の芸能担当記者は、杉本氏の「交際宣言」に驚きを隠せなかったという。

「深田さんの体調を考えると外部から余計な刺激を入れずに穏やかな生活を送った方がいい。メディアは交際について質問しましたが、杉本氏はスルーすると思っていたので、まさか答えるとは思わなかった。深田さんの了解を得て発言したとは思いますが、所属事務所の許可を得たのかが気になります。普通に考えたら、事務所も深田さんには触れずそっとしておいてほしいと思うでしょうから」

 SNS、ネット上では「結婚ではなく交際ならば黙っていて欲しかった。深田さんは療養中なので静かにさせてあげて欲しい。これでは深田さんの周辺が騒がしくなり、休養に入った意味が無くなってしまう。深田さんには幸せになって欲しい」、「結婚するならともかく、交際をにおわせるなら今のタイミングではないのでしょう。彼女を支える気持ちがあるなら、あえて触れないのが優しさだよ。しかも、ビジネスの記者会見で。売名行為だと誤解されても不思議ではない。杉本氏はどうでもいいんだけど、今回のニュースを見て深キョンが精神的ストレスをため込んでしまうのが心配」など、杉本氏が深田との交際をにおわせたことに批判的な意見が多い。

 杉本氏の人生は波乱万丈だ。01年12月に不動産業の株式会社エスグラントコーポレーションを設立して代表取締役社長に就任し、05年に株式上場を果たすが、08年9月のリーマン・ショックの煽りを受け、09年3月に民事再生法の適用を申請。負債を抱え、自己破産に追い込まれた。しかし、ここからはい上がる。10年に株式会社シーラホールディングスを創業すると、19年にグループ会社の売上高が200億円を超えるまでに成長。「30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由」(14年、ダイヤモンド社)、「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」(19年、扶桑社)などの著書を出版している。

 今回の記者会見の中で、「現在、身近に応援している人や支えている人はいますか?」という記者の質問に対し、「社員の皆さんですね。他にもたくさん関わっている方々…私は僭越ながら人生理念というものを掲げさせて頂いていまして、手帳に『関わる人を幸せにする』という事を書いているんですけど、応援したいし応援されるような存在になれるように頑張っていきたいと思っています」と語っている。

 杉本氏は、その思いを叶えられるだろうか。(牧忠則)

https://news.yahoo.co.jp/articles/ef53eaf97666ef82b76827018c7b5bac25b4a35f
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