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 5月2日、セルビア1部のパルチザンに所属する浅野拓磨は、クラブとの契約解除に至ったと自身のブログとSNSで報告。
しかし、クラブ側は「契約違反である」と反論。国際サッカー連盟(FIFA)の管轄組織に提訴を辞さない姿勢を見せている。

 この一報は、セルビア内でも大きな反響を呼んでいる。現地紙『BLIC』は「フットボール界においてこれ以上ない衝撃的な出来事」と伝えた。

同紙によれば、パルチザンはこの件をFIFAの仲裁裁判所に持ち込み、300万ユーロ(約3億7500万円)を要求すると報じている。ただ、法的な決着がつくまでには2年間かかるだろうとの見通しだ。

「パルチザンは弁護士を通じて100万ドルの損害賠償を要求するようだ。浅野は給料未払いを理由に金曜日に退団し、今夏の移籍も拒んだ。そこでクラブは訴訟を発表。
そして、新年から24万ユーロ(約3000万円)を浅野が受け取っていることを明かした」

 同紙によれば浅野はすでに日本へ帰国しており、本人とは直接の連絡が取れなくなっているという。また、浅野とクラブが移籍先でもめていたことも伝えている。

「彼は給与を受け取りながらも、クラブ側から提案した移籍を拒否したという。クラブはアラブ首長国連邦(UAE)に移籍先を見つけたていたが、浅野はヨーロッパ西部への移籍を希望していた。
また、彼の弁護士を通じて、クラブにはもう戻らないというメッセージが送られているという」

 パルチザン側は1月と2月の給料を期限内に支払ったことと、
浅野からの苦情を受け、昨年の未払い分である14万ユーロが3月に支払われていると主張しているという。その合計額が24万ユーロようだ。

 浅野が契約解除を宣言し、反論するクラブの声明が発表された後、浅野側からの発信はない。今後の動向が注目される。