2021年06月21日 13:30バスケット
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 NBA東地区準決勝の最後の試合が20日にフィラデルフィア(ペンシルベニア州)で行われ、第5シードのホークスが103―96(前半48―46)で第1シードの76ersに競り勝って4勝3敗。6年ぶりに東地区決勝に駒を進め、ファイナル出場権をかけて第2シードのバックスと対戦することになった。

 今季のプレーオフではジャズも西地区準決勝でクリッパーズに2勝4敗で敗れており、東西両地区の第1シードが地区決勝にどちらも残れなかったのは、東地区のホークスが準決勝で第5シードのペイサーズに2勝4敗、西地区のスーパーソニックス(現サンダー)が1回戦で第8シードのナゲッツに2勝3敗で敗れた1994年以来、実に27年ぶり2度目の“珍事”となった。

 ホークスはケビン・ハーター(22)が27得点、トレイ・ヤング(22)が21得点と10アシストをマークするなど2018年ドラフト指名の同期コンビが活躍。ジョン・コリンズ(23)も14得点と16リバウンドを稼いで勝利に貢献した。

 ホークスがロードでのプレーオフ第7戦に勝ったのは10回目の挑戦でこれが初めて。決勝で対戦するバックスには今季1勝2敗だが、1回戦で第4シードのニックスを破り、準決勝では第1シードの76ersを退けたことで、セントルイス・ホークス時代の1961年以来、60年ぶりのファイナル進出を視野にとらえている。

 76ersは敵地アトランタ(ジョージア州)での第6戦を104―99で制してホームでの第7戦に臨んだが苦杯。ジョエル・エンビード(27)が31得点、11リバウンド、トバイアス・ハリス(28)が24得点と14リバウンドを記録したものの、20年ぶりの地区決勝進出を逃した。

 地区準決勝では2003年、12年、18年、19年に続いて5回連続で敗退。211センチの大型ポイントガードのベン・シモンズ(24)は今季14・3得点をマークしていたが、今ポストシーズンでは11・9得点にとどまり、フリースローの成功率は61・3%から34・7%にまで低下した。

 ホークスに喫した4敗は4点差、3点差、3点差、7点差。7試合でフリースローを計46本外したシモンズ自身の成績が影響するシリーズにもなった。ドック・リバース監督(59)は「シモンズは優勝を狙う上でまだチームのポイントガードだと考えているか?」という質問に対しては、「その質問には答えを持っていない」とコメント。チーム側が今オフにどのような動きを見せるのかが注目されるところだ。