「大迫くんのプレーはA代表とやった時もじっと見ていた

 U-24日本代表は6月5日、東京五輪に向けた国際親善試合で、U-24ガーナ代表とベスト電器スタジアムで対戦し、6-0で大勝を収めた。

 A代表との“兄弟対決”から中1日で迎えたU-24日本代表は、16分に堂安律のゴールで試合を動かすと、32分に久保建英、45分にオウンゴールで追加点を奪取。さらに後半に入っても48分に相馬勇紀、56分に上田綺世がゴールを挙げ、一気に試合を決めた。

 試合終了間際の89分にも三笘薫がダメ押し点を加えたヤングジャパンは、大量6ゴール。東京五輪本大会を見据え、仮想南アフリカ(初戦の相手)として臨んだ相手を一蹴した。

 試合後、1トップで先発出場し、中山雄太のクロスからヘディングでチーム5点目を奪った上田がオンライン会見に出席。インパクトの瞬間は「どフリーで緊張した」と、得点場面を振り返っている。

「ニアに入っていく意識はずっと持っていたが、あのシーンは結構深いところからのクロスだったので、マイナスもどっちもいけるように準備はしていた。気持ちマイナスに来たが、自分の身体能力を生かしてニアにシュートを打てたので良かった」

 この一戦では吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航も揃って先発し、既存の選手とオーバーエイジが初めて本格的に融合した。そんななかで、22歳のストライカーはA代表のキャプテンから授かった金言についても明かしている。

「麻也くんが試合前にみんなに掛ける言葉には、刺激を受ける。そんな特殊なことを言っているわけではないと思うが、その考え方だったりとか、僕のプレーにひとつ何か言ってくれたりすることも、『なるほどな』とすごい理解しやすい。自分にはなかった感覚だっだり、CB目線の話も聞けたりするので、僕にとってはすごい刺激を与えてもらってる」

 さらにほかのA代表の先輩では、同じポジションである大迫勇也は、自らにとって大きな存在となっているようだ。

「やっぱり日本のトップクラスのFWの選手だと思うし、僕もいずれは大迫くんみたいな存在になりたいし、さらにその先があれば向こうにどんどん行きたいと思っている。大迫くんのプレーはこの間A代表とやった時もじっと見ていた」

 いよいよ次のジャマイカ戦(12日)が、最後のアピールの場となる。上田は本家に負けない半端ない活躍を見せ、本大会行きの切符を掴み取ることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

6/6(日) 6:04
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