現地時間6月3日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場した。

試合は序盤から動く。2回裏にジャスティン・アップトンとジャレッド・ウォルシュのホームランでエンジェルスが先制に成功するも、直後の3回表にマリナーズもJ.P.クロフォードのタイムリーツーベースで1点を返した。

 立ち上がりから試合が激しい攻防の様相を呈していくなかで、2試合ぶりに先発に復帰した大谷は、相手の先発左腕ジュスタス・シェフィールドに全くタイミングが合わない。第1打席と第2打席は、いずれも空振り三振に打ち取られてしまう。

 2点をリードしていたエンジェルスだが、4回表についに逆転される。先発のグリフィン・キャニングが、ジェイク・フレーリーに3ランホームランを打たれてしまったのだ。
 
 防御率4.98の投手陣が打ち崩されるという“お馴染み”の展開で苦戦を強いられたホームチームは4回裏に反撃に出るも上位打線が繋がらない。2死1、2塁の好機で第3打席に立った大谷も、シェフィールドの外角への変化球を振らされて三振に切られ、見せ場を作れない。

 通算11打数ノーヒット(6三振)と苦手としてきたシェフィールドに対し、全く歯が立たない大谷のバッティングには、米メディア『The Athletic』のブレット・マグワイア記者も「いずれも変化球で3三振を喫している。先週の日曜日のアスレティックス戦以来、彼のタイミングはズレが生じているかもしれないという疑いを持つ必要がある」と、やや厳しい見解を示した。

 その後、試合は6回と7回に1点ずつ加点したマリナーズが完全に主導権を握る。反撃の糸口を見出したいエンジェルスだったが、6回裏から継投策に入った相手に追いつけない。7回裏に第4打席を迎えた大谷は、相手3番手ポウル・シーウォルドの速球を叩いて、大飛球を飛ばすも、打球はフェンス手前で失速。結局、センターフライに終わった。

 結局、2-6で敗れたエンジェルス。投手陣がピリッとせずに同地区のライバルに競り負け、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦からの連勝とはいかなかった。

構成●THE DIGEST編集部

https://news.yahoo.co.jp/articles/ff38cde5bd67928bcc845852bb6f2cebbaa6b938
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