0001爆笑ゴリラ ★
2021/06/03(木) 23:11:56.50ID:CAP_USER9FRIDAY
夢が突然消えた…元タカラジェンヌが葛藤を経て辿り着いた境地
撮影:長濱耕樹
すべてを賭けてきた夢と目標が、ある日突然になくなる…。宝塚歌劇団86期、月組の城咲あいさんにとって、在団中の一番の事件だった。中学卒業後、宝塚音楽学校に一発で合格し、タカラヅカ伝統の男役スターと並び立つ「トップ娘役」を目指した。
その実力で「次の最有力候補」と認められ、トップにあがるのではないかと関係者、ファンの間でも囁かれたが、2008年、歌劇団の演出方針で目指していた「トップ娘役」が置かれないことが決まった。
当時の城咲さんは簡単には受け入れられなかったが、26歳で退団後、結婚、出産も経て今は育児をしながら、振付や宝塚音楽学校に生徒を送り出す先生として後輩の育成をしている。笑顔で振り返れるようになるまでの葛藤の12年を聞いた。
◆小学校4年生から目指してきた夢だった…
「『トップ娘役』をなくします、という決定を突然、劇団から言われました。夢が叶わなかったのではなく、なくなってしまったんです。会社の決定ですから、悔しがっても何をしても変わらない。大階段をヒロインの娘役として最後に降りることはできましたが、『それでよかった』という風にはずっと思えなかった。ただ、自分らしい終わり方だったかもしれない、とも思います」
宝塚歌劇団OGの話を総合すると、通常、まずは男役のトップを決め、その相手役としてトップ娘役が選ばれる。実力が判断基準になるのは言うまでもないが、そこに加えて、宝塚歌劇団がお客様にどう見せたいかなどの意向が反映されることもあり、それに見合う人材がいない場合はトップ娘役は置かれない。城咲さん以外にも、過去に数例あったというが、数はとても少ないという。
「東の東大、西の宝塚」と言われるほど、宝塚歌劇団への最初の関門となる音楽学校の入学試験は難しい。応募資格は14歳から18歳。通常3回ある面接が重視され、定員は40人ほどの狭き門に、全国から1000人近くが将来のタカラジェンヌを目指してチャレンジをする。毎年、合格発表の際には全国ニュースになるほどだ。
音楽学校に入れば1日レッスン漬けだ。厳しい規律の中で、城咲さんも「来ていただくお客様に喜んでもらいたい」と必死に稽古を積んだ。劇団に上がってからも、台本を読んで役柄について悩み、稽古を積んでもイメージになかなか近づかない時は「なんでできないんだろう」と自分自身についても悩んだ。時には夜中の2時まで稽古し、睡眠時間が2〜3時間ほどの生活が続いても、不思議と倒れたことはなかった。それは「トップ娘役になる」という幼少期から追い求めた夢があったからだ。
退団後、7、8年前から、宝塚音楽学校を目指す生徒のためにダンスを教えるようになった。城咲さんが続ける。
「最初は『他人の人生の岐路には立ち会えない』と気がすすまなかったんです。でも、いつも助けてもらっている後輩がたまたまレッスンができなくなり、その臨時の代講としてレッスンに行ったのがきっかけです。
彼女たちは、まだ幼いながらに夢を叶えようと一生懸命頑張っている。ならば、こちらとしても『何としてでも入れてあげたい』と必死になるうちに、言いたくない事も言うようになりました。
音楽学校をめざす彼女たちにとって、高校3年生が最後の受験チャンスです。念願かなって合格できるのか、叶わないか…。初めて味わう人生の岐路でもあるんです。教えた生徒全員が合格できるわけではないので、毎年立ち会うのが辛いし、本当に悔しい。今、2か所で受験スクールのお仕事をさせてもらって、今年は9人合格することができたのですが、毎回どうしても、受からなかった生徒のことが心に残ります。必死に頑張ってきたからこそ、気持ちをすぐには切り替えられないですから」
今年は城咲さんが教える生徒に、高校3年生の受験生が多かった。残念ながら、宝塚の世界に足を踏み入れられないことが決まった生徒たちに対して初めて、今まで秘めていた話をしたという。
全文はソース元で
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210603-00000009-friday-000-8-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/274df570bc8f8a925450ae19fbabf3dcdd706c1f