「野球を取るのか、女を取るのか」そう問われた野村克也は迷わず不倫相手を選んだ
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2020年2月に亡くなった野球評論家の野村克也さんは、1977年に南海ホークスの監督をクビになっている。原因は「愛人問題」だった。
球団のオーナーに「野球を取るのか、女を取るのか」と問われた野村さんは「女を取ります」と答え、不倫相手だった沙知代さんとの結婚を選んだ。

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当時、沙知代と暮らしていた大阪の自宅マンションに泥棒が入ったことにより、彼女との関係が明るみに出てしまったのだ。
スポーツ新聞には連日、「野村克也愛人問題」が報じられた。人気商売であるプロ野球監督のスキャンダルは日に日に大きくなっていく。

球団としても、この騒動をそのまま放置しておくわけにもいかず、オーナー、球団代表、後援会長、後援者らが集まったトップ会議の末、私の監督解任が決定した。

南海の名物オーナー、川勝傳さんは最後まで私をかばってくれたようだった。しかし「野球を取るのか、女を取るのか」と問われ、「私は女を取ります。仕事は他にいくらでもありますが、伊東沙知代という女性は世界に一人しかいません」と答えた結果、解任となった。

「大阪なんて、大嫌い。みんなで東京に行こう!」

南海を退団するとき、私は球団関係者に「私がいなくなったら、南海はダメになりますよ」と捨て台詞を残したのはせめてもの意地だった。