お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが製作総指揮、脚本、原作を手がけた「映画 えんとつ町のプペル」が、世界最大規模のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」(フランス)の長編映画コンペティション部門に選出された。吉本興業が20日、公表した。

 「アヌシー」は、1960年にカンヌ国際映画祭から独立して設立された。毎年、国内外から約200作品が上映されている。吉本興業によると、今年は95カ国から2892作品の応募があり、長編映画コンペティション部門は本作を含め11作品を選出した。今年の開催は6月14〜19日に予定されている。

 西野さんは「朝から晩まで黒い煙に覆われている『えんとつ町』で、それでも星を探している挑戦者たちの物語が、このタイミングで世界から選ばれました。きっと、この作品は『役目』を与えられたのだと思います。これからもエンターテインメントを通じて、明るい話題と希望とエールを届けていきたいと思います」とコメントした。

 「プペル」の原作は絵本で、西野さんが「にしのあきひろ」名で発表。いつも厚い煙に覆われている「えんとつ町」が舞台。プペルとルビッチが星を見つける旅をする物語で、ベストセラーになった。映画版は昨年12月に公開され、第44回日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞している。【学芸部/平林由梨】

毎日新聞

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