2021.05.07 06:40
https://biz-journal.jp/2021/05/post_224582.html
山ちゃん炎上、活動休止へ…バラエティチャンネル、撮り鉄の迷惑行為を晒して猛批判 文=編集部
最近、“撮り鉄”(鉄道写真を撮る愛好家)の問題行為がたびたびニュースに取り上げられている。
4月25日にJR西川口駅のホームで、電車の撮影をしていた撮り鉄同士でトラブルになり、中学生を押し倒して頭蓋骨を骨折させ、現場から逃げていた19歳の少年が27日に逮捕された。4月30日にはJR成田線の記念列車が走行中、ひとりの男が線路内に侵入して写真撮影。電車は安全確保のために約2分間、非常停車を余儀なくされた。
ほかにも、線路内への立ち入り、ホーム上で点字の上に脚立を置いて撮影、ホームから線路上に身を乗り出しての撮影、営業時間外に駅へ侵入など、数え上げれば枚挙に暇がないほど、撮り鉄に関する迷惑行為・犯罪行為が連日、報じられている。それを受けて、SNSなどでは「撮り鉄を排除しろ」「犯罪行為には巨額の損害賠償など厳罰を」といった過激な言葉が飛び交う。
そんな社会情勢を背景に、YouTuberグループの「バラエティチャンネル」が4月30日に公開した動画「【炎上】成田線120周年記念で撮り鉄が暴走!?数々の迷惑行為に驚愕した!」のなかで、撮り鉄の迷惑行為を注意するという企画を実施。
冒頭で紹介した、JR成田線の120周年記念列車を撮影しに集まる撮り鉄をターゲットに定め、迷惑行為を見つけたら注意するという内容だった。だが、動画の冒頭で「撮り鉄って結構害が多い」など、撮り鉄全体を問題視するような発言があり、鉄道ファンから反感を買うことになった。
記念列車が発車するまで、メンバーらはホームを往復して座り込んでいる人や、ホームに荷物を置いている人、黄色い線を越えている人などに注意して回った。特に騒動もなくイベントが終わると、動画の最後に「撮り鉄の人はこの動画を見て(行動をあらためないと)、僕たち注意しにいっちゃうから」と撮り鉄にコメントを投げた。
動画が公開されると、「低評価」が多く押され、コメント欄にも批判が殺到。
「自分が正義だと思ってイキってる」
「正義感が歪んでる」
など、チャンネルの企画自体を非難する声のほか、
「迷惑行為をしている人はともかく、迷惑行為をしていない人にはモザイクをかけるべき」
といった、動画編集に対する苦情もみられた。
Twitterでもバラエティチャンネルに対する批判の声は噴出し、それを受けてメンバーの「山ちゃん」は5月3日に生配信で撮り鉄の1人と通話。その撮り鉄は、先の動画に自身が映っていたと明かして苦情を申し立てつつ、バラエティチャンネルが撮り鉄をネタにして動画で収益を得ることに不満を述べた。
さらに5日、バラエティチャンネルは『例の炎上についてお伝えします』と題する動画を公開し、その中で山ちゃんは、り鉄全体に攻撃的な態度をとったことを謝罪。さらに、現在、「撮り鉄界隈の人たち」から嫌がらせを受けていると吐露。住所を特定されたり、誹謗中傷や脅迫めいた言葉を寄せられているという。
山ちゃんは、このような攻撃が相次いでいることから精神状態を保つことが難しいとして、活動を休止すると発表。当面の間、ほかのメンバーで活動を続けるという。
「バラエティチャンネルは山ちゃん・だっすー・dice・KUMASUNの4人組で運営するチャンネルで、登録者数こそまだ2万人程度ですが、体当たりの企画が多く、根強いファンがついています。過去には“迷惑系ユーチューバー”として有名になったものの、3たび警察に逮捕されて引退した『へずまりゅう』ともコラボして、『犯罪者を利用して稼ぐのか』などと厳しい批判を受けたこともあります。ほかにも、だっすーが拉致騒動で警察沙汰になるなど、たびたび騒動を起こしているので、彼らが迷惑行為をする人たちに注意するというのも、“自分たちのことを棚に上げている”と批判される一因かもしれません」(芸能記者)
周囲に迷惑をかけている撮り鉄は一部かもしれないが、鉄道は多くの人が利用するライフラインであるため、運行に支障が出ることがあれば甚大な損害が発生する可能性もある。マナーを守って、鉄道を楽しんでもらいたい。