NBA東地区全体10位のウィザーズは26日、地元ワシントンDCで西地区全体9位のスパーズに延長の末に143―146(前半62―65、延長10―13)で競り負けて27勝34敗。チーム記録に並ぶ19季ぶりの9連勝を飾ることはできなかった。

 左膝を痛めていたウィザーズの八村塁(23)は5試合ぶりに戦列に復帰。新人だった昨季に並ぶ48試合目の出場を果たし、32分の出場でフィールドゴール(FG)を7本中5本決めて3試合ぶりの2ケタとなる13得点と6リバウンドをマーク。アシスト、スティール、ブロックショットも1つずつ記録したが、接戦をものにすることはできなかった。

 八村にとって実戦は膝を負傷したピストンズ戦以来、9日ぶりで、第1Q1分12秒、フリースローライン付近でジャンプシュートを決め、復帰最初のフィールドゴール(FG)を成功させた。

 第3Qの1分37秒にはスパーズの大黒柱、デマー・デローザン(31)がベースライン際で試みたドライブを阻止。今季5つ目のブロックショットを記録した。さらに3分29秒には正面からインサイドにドライブ。W杯中国大会に米国代表として出場したガードのデリック・ホワイト(26)のマークをものともせずに左手で豪快なダンクを決めた。

 得点部門で1位から2位に順位を下げていたブラドリー・ビール(27)は45得点をマーク。試合のなかったステフィン・カリー(33=31・26)を抜いて31・38で再び1位に返り咲いた。ラッセル・ウエストブルック(32)は22得点、13リバウンド、14シストで今季29回目のトリプルダブルを達成。通算では175回目となり、オスカー・ロバートソン(ロイヤルズほか)が保持しているNBA記録(181)にあと「6」と迫ってきた。

 ただし両選手ともに審判に文句を言ったためにテクニカル・ファウルを1回ずつコールされており、これで与えてしまったフリースローの「2失点」が勝敗と試合の流れに影響を与える結果となった。

 ウィザーズは第4Q序盤で一時9点をリードしたが残り4分28秒に1点差のビハインド。それでも残り3分56秒から延長にかけて勝ち越し3回、同点7回(うち1回は八村の3点シュート)と最後まで食い下がったが、勝利の女神は微笑まなかった。

 スパーズは31勝29敗。八村と終始マッチアップしていたデローザンが41分の出場でフリースローを13本すべて成功させ、37得点を稼いでチームの3連勝に貢献した。

 なおウィザーズは28日に昨季王者のレイカーズと顔を合わせる。


2021年04月27日 11:03 バスケット
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BOX SCORE
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【5試合ぶりに復帰!】八村塁がスパーズ戦で13得点・6リバウンド。鋭いドライブからのダンクも披露!|NBAハイライト(2021/4/27)
https://youtu.be/7GDI3W20lUA @YouTubeより