「中日3−7広島」(16日、バンテリンドーム)

 待ちに待った1本が出た!広島の中村奨成捕手(21)がプロ初のスタメン出場を果たし、通算7打席目で待望のプロ初安打を記録した。広陵では17年夏に甲子園に出場し、1大会6本塁打の新記録を樹立した甲子園のスターがプロ4年目でついに野球人生の第一歩を踏み出した。

 母子家庭で育った中村奨にとって広陵の中井監督は父親のような存在だった。昨夏に1軍初昇格が決まった際には電話をかけた。「お世話になりましたし、外しちゃいけない相手なので。『とにかく頑張って』と言われた。期待に応えられるようにしたい」と感謝の意を伝えたという。

 厳しい言葉をかけられたこともあったが、それは期待をされているから。中井監督流の愛情の裏返しでもあった。「嫌われ役でもいい。厳しい環境で頑張ってきた子。やっぱり、かわいいからね」。プロで苦しむ教え子に何度も励ましの言葉を送った。

 「静かに見守ってくれているんじゃないですかね」と中村奨。初安打に恩師もきっと喜んでいるに違いない。

4/17(土) 6:30
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