東京Ｄに次々と快音が響いた。１軍全体練習前に行われた新助っ人のシート打撃。両打ちのスモークが育成右腕・平井から左打席で右翼席中段に本塁打を放つと、左打ちのテームズも平井から右中間に弾丸ライナーを放った。２週間の隔離を経ていきなり怪力を披露。２人に「ウェルカム！」と声をかけた原監督は「平穏に戻って初日。楽しそうだしね。やっと本来のスタートができた」と歓迎した。
最初に行ったフリー打撃ではスモークが２本、テームズが７本のサク越え。その後のシート打撃には２軍から参加した直江、横川、平井の３投手が登板した。守備はいなかったが、変化球も交ぜて実際の試合に近い形とし、スモークが１６スイングで安打性４本、テームズが１３スイングで安打性３本。守備練習ではスモークが一塁、テームズが左翼で軽快に動いた。
注目の１軍デビューについて原監督は「現実問題、週明けの東京ドームくらいからじゃないでしょうか」と２０日の阪神戦（東京Ｄ）に照準を定めた。「それより早くなればなるで悪いニュースではないよね」とも話したが、長く実戦から離れているだけに、状態を慎重に見極める方針。１４日も東京Ｄでこの日と同様に練習し、１６日から２軍の楽天３連戦（Ｇ球場）に出場する可能性もある。
練習後には２人で入団会見に臨んだ。メジャー通算１９６本塁打のスモークは背番号「１０」、韓国で１２４本塁打＆メジャーで９６本塁打のテームズは「４４」のユニホームに袖を通した。
スモークはマリナーズ時代の１２年に東京Ｄで行われたＭＬＢ開幕シリーズ・アスレチックス戦に「４番・一塁」で出場して左翼席に本塁打を放った。それ以来の来日に「楽しみにしていた。自分はパワーヒッター。今までのスタイルが日本でも通用すればいい」と話した。テームズも「自分もパワーヒッター。日本流に対応したい。食べることが好き。神戸牛と大トロを食べたい」と笑顔を見せた。
新型コロナウイルスの影響で３月２９日まで来日できず、米国で自主トレを行っていた両選手。原監督が４番・岡本和の後ろの５、６番として期待する大砲コンビの公式戦デビューが近づいている。（片岡 優帆）
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4/14(水) 6:00配信
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