ジャーナリストの辛坊治郎氏(64)が9日午前、太平洋ヨット横断の再挑戦で、米サンディエゴを目指し、大阪・岬町の淡輪(たんのわ)ヨットハーバーから自家用ヨット「KaorinV(ファイブ)」に乗って出発した。

 辛坊氏は2013年、古巣・読売テレビの企画で全盲のヨットマン・岩本光弘さんとともに太平洋横断に挑戦したが、福島を出航した5日後にヨットがマッコウクジラと衝突し遭難。自衛隊に救助された。その雪辱を果たすため8年ぶりの挑戦。ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に冠名は残して休演という形だが、テレビのレギュラーはすべて降板。無償協力以外は全自己負担でのチャレンジとなった。

 当初は今月11日の自身の65歳の誕生日に出稿予定だったが、日曜日のため「見送りの関係者で密になる」と、天候も考慮して前倒しに。「きょうは風は強いけど日曜よりはコンディションがいいはず」。番組共演者らが寄せ書きした白い布や日の丸を風になびかせた。

 約2か月後のアメリカ上陸を目指すが「海を渡るのは私ではなく、船。私は付き添いみたいなもの。そのうち着くでしょう!」と笑顔。「船内ではやることが山やほどある。思い残していることは、帰ってからやります」とリベンジへ力を込めた。

2021年4月9日 10時28分
https://hochi.news/articles/20210409-OHT1T50031.html