https://www.recordchina.co.jp/b874425-s25-c50-d0198.html


中国メディアの中国新聞社によると、国際水泳連盟は米ロサンゼルス市内で現地時間1日、東京で開催される予定だった東京五輪最終予選などを兼ねた水泳飛び込みワールドカップ大会の中止を決めた。中国の情報サイト騰訊網によると、中国のSNSでは不満を訴える書き込みが次々に寄せられた。

水泳飛び込みワールドカップ大会は2年に1度開催されており、4年に1度の夏季五輪大会と同じ年に開催される大会の場合には、五輪大会の出場資格を決定する予選とテストマッチを兼ねている。

騰訊網によると、4月18日から23日まで開催される予定だった同ワールドカップの中止の情報が流れるとすぐに、感染症対策には理解を示しながらも不満を訴える書き込みがSNSサイトに次々に寄せられた。

「感染初防止はよいと思う一方で、選手のことを考えれば実に残念。スポーツ選手の黄金期がとても短いことは、誰もが知っている」「選手の努力は無駄になった」「水の中にウイルスがいるとでも言うのか?」といった投稿が見られる。

水泳飛び込みの東京五輪に向けたテストマッチは3月4日に始まることになっていた。しかし日本が新型コロナウイルス感染症の新たな波の直撃を受け緊急事態になったことから、試合は延期された。東京五輪に関連しては18種目でテストマッチが予定されていたが、すでに外国選手も参加して開催される見込みなのは1種目だけという。

記事は、水泳飛び込みが中国のスポーツ界の「切り札」的な存在であることにも触れた。中国は「中華人民共和国」の名義で初めて参加した1984年のロサンゼルス夏季大会以来、五輪大会では水泳飛び込みだけで金メダル40個を獲得してきた。また、水泳飛び込みワールドカップ大会では、2018年6月に開催された前回大会で金メダル11個、銀メダル4個を獲得するなど、ワールドカップ大会では「金メダル独占」を5回実現している。

騰訊網記事は、今年のワールドカップ大会が取り消されたことで、水泳飛び込みの「中国のドリームチーム」が影響を受ける可能性があるとの見方を示した。(翻訳・編集/如月隼人)