2021年3月20日 21時32分
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 全米を震撼(しんかん)させた実在の爆弾魔ユナボマーこと、セオドア・カジンスキーを描いた映画『テッド K(原題) / Ted K』の北米配給権が、フィルム・プロダクションNeonの傘下、Super Ltdに決定した。Deadlineほか複数メディアが報じている。

 本作は、カジンスキーが書いた日記や文書を通して殺人者に肉迫するもの。映画『第9地区』『マレフィセント』のシャールト・コプリーがカジンスキーにふんする。今年のベルリン国際映画祭でプレミアが行われ、ドキュメンタリー映画『ピーター・アンド・ザ・ファーム(原題) / Peter and the Farm』のトニー・ストーンが脚本兼監督を務めた。

 1942年にシカゴで生まれたカジンスキーは、20歳でハーバード大学を卒業し、数学の天才として25歳でカリフォルニア大学バークレー校で助教に就任。そのキャリアを捨て、1971年からモンタナ州で自給自足の生活を始め、1978年から1995年にかけて現代科学の技術を批判。連続爆弾時事件を起こして3人を死亡させ、23人に重傷を負わせた。その後、仮釈放なしの終身刑が言い渡された。

 北米配給権の交渉には Cinetic Media が立ち、Hanway Films が海外のセールスを担当している。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)