米音楽界最高の栄誉とされる第63回グラミー賞授賞式が14日、米ロサンゼルスで行われ、最多9部門でノミネートされていた米歌手ビヨンセ（39）が、最優秀R＆Bパフォーマンスなど4冠に輝き、女性アーティストとして史上最多となる累計28個目のグラミー賞受賞記録を樹立した。

ビヨンセはミーガン・ザ・スタリオンとのコラボ曲「Savage」で最優秀ラップ・パフォーマンス賞を受賞し、アリソン・クラウスが持つ27の最多記録に並び、その後に「Black Parade」で最優秀R＆Bパフォーマンスを受賞して自身の記録を塗り替えた。新記録を樹立したビヨンセは「時代を反映させることがアーティストである自分の仕事だと思っています。今私たちはとても困難な時期が続いていますが、私や世界全体を鼓舞してくれる黒人のクイーンとキングたちを励まし、勇気づけ、祝福したいと思います」とスピーチ。そして、先に発表されていた長女ブルー・アイビーちゃん（9）とのコラボ曲「Brown Skin Girl」で最優秀ミュージックビデオ賞を獲得したことに触れ、家でテレビを観ている娘に「おめでとう。あなたを誇りに思っている」と語りかけて初受賞を祝った。9歳のブルー・アイビーちゃんは、グラミー賞に輝いた史上2番目に若いアーティストとなった。

ビヨンセの28個の受賞数はクインシー・ジョーンズと並ぶ2位タイで、史上最多となる31個を受賞している作曲家の故ゲオルク・ショルティさんに次ぐ記録となっている。

主要4部門の1つ、最優秀アルバム賞はテイラー・スウィフトの「Folklore」が受賞し、年間最優秀レコード賞はビリー・アイリッシュの「Everything I Wanted」、そして年間最優秀楽曲賞はH.E.R.の「I Can’t Breathe」が選ばれた。

一方、最優秀ポップ・デュオ／グループ・パフォーマンス部門にノミネートされ、K−POPアーティストとして初のグラミー賞候補入りを果たしていた韓国の男性グループBTS（防弾少年団）は、惜しくも受賞を逃したが、ソウルから「Dynamite」を披露してファンを魅了した。（ロサンゼルス=千歳香奈子）

3/15(月) 17:46 日刊スポーツ
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