3月9日、突如King & Princeの所属レーベル「ユニバーサルミュージックジャパン」の公式ページにカウンドダウンタイマーが現れたため、「何か重大な発表があるのではないか」とジャニーズファンの間で話題になった。

 カウントダウンタイマーは3月12日12時で「0」になるよう設定してあり、淡々と時を刻んでいたが、ファンの間では「活動休止中の岩橋が復帰を発表するのではないか」「SNSやYouTubeを開始するのではないか」「海外進出の発表だろう」など、大きな期待感と共にさまざまな憶測が囁かれていた。

 ところが、3月12日に発表されたのは「シングルリリース」といったなんとも拍子抜けな内容。これにはファンからも「シングルリリースごときでカウントダウンする必要あった?」「期待はずれ」「ユニバーサルもジャニーズもクソ」といった嘆きの声が溢れている。30代のキンプリファンの雑誌編集者はこう語る。

「シングルは定期的にリリースされるものなので、なんのサプライズ感もない。それをわざわざ意味深なカウントダウンタイマーまで作って発表するということは、いつにも増して楽曲制作に力を入れているということなのかもしれないけれど、今回の件に関してはファンも相当ガッカリ感が強いと思いますよ(苦笑)。というのも、キンプリはいまだに冠レギュラー番組を持たせてもらっておらず、メンバー間のソロ仕事量にも格差があるので、ファンはフラストレーションを溜めているんです。CDを出せば50万枚程度は捌ける売れっ子グループなんだから、事務所はもっと彼らをメディアに出してくれというのがキンプリファンの素直な気持ち。ジャニーズの後続グループであるSixTONESとSnowManがラジオやバラエティ番組の冠番組を早々に始めたので、余計にヘイトが溜まっている」

 仰々しく設置された「カウントダウンタイマー」だが、結局はただのリリース発表。しかも、「タイトルは未定」という肩透かしっぷりを笑うのはユニバーサルとライバル企業でもあるレコード会社Aの社員だ。

「今回、カウントダウンタイマーが0になった時にYouTubeで“Teaser動画”が公開されたんですが、これがまた“Teaser動画”の意味を完全に履き違えた作りになっていて、これじゃあファンも怒るだろうなと思った(笑)。Teaser=ティザー動画というのは、シングルやアルバムリリースに際して作られる予告動画のこと。元々はK-POPがこの手法を取り入れて、今ではJ-POPでも作られることが増えました。映画の予告編のようにミュージックビデオ本編からシーンを切り取って作ることが多く、リスナーの期待感を煽る役割を担っている。しかし、キンプリのティザー動画はただただダサいフォントの文字が流れるだけで、ワクワク感がゼロ。正直、こんな文字だけの動画を作る意味ってないと思う。こんなのティザー動画と言えないし、センスがクソですね」(大手レコード会社社員)

世界進出を公言するキンプリだが、内情は…
 そもそもKing & Princeはデビューに際してユニバーサルにプライベートレーベル「Johnnys’Universe」を立ち上げるほどの力の入れようだったが、フタを開ければセンスのかけらもない動画を作るという体たらくだ。

「Johnnys’Universeには当初K-POPアーティストを担当していたプロデューサーが在籍していたはずです。キンプリはデビューの時から“世界進出する”と公言してきましたから、K-POPを模範にしてがっつり世界に向けた楽曲を作っていくのかと思いきや、どのシングル曲も結局は従来のジャニーズソングといった感じで新しさはまったく感じません。SixTONESやSnowMan、最近だとSexyZoneのほうが海外を視野に入れたクリエイティブを積極的に行っていますね。キンプリは遅れをとっている印象です」(前出・レコード会社社員)

 海外進出の大風呂敷を畳むはめになりそうなキンプリだが、果たして新曲の出来はいかほどか。期待して待ちたいところだ。

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2021/03/15 08:00