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「UFCファイトナイト・ラスベガス21」
2021年3月14日(日・日本時間)米ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

▼フライ級
●マネル・ケイプ(アンゴラ)
判定1-2 ※29-28, 28-29, 28-29
○マテウス・ニコラウ(ブラジル)

 マネル・ケイプ(27=アンゴラ)は19年大晦日にTKOで朝倉海を破りRIZINバンタム級王者となったが、昨年3月にUFCへの移籍を発表。年内のデビューが期待されたが、負傷や対戦相手のコロナ感染などの理由で実現せず、今年2月にアレッシャンドリ・パントージャと対戦したが、判定負けを喫していた。

 対するマテウス・ニコラウ(28=ブラジル)は柔術黒帯でMMA戦績15勝2敗1分(UFC3勝1敗)の強豪。当初、ニコラウはタギル・ウランベコフ(ロシア)との対戦が予定されていたが、ウランべコフが非公開の理由により欠場。その中で、約1ヶ月前にUFC初戦を行ったばかりのケイプに白羽の矢が立った。

 1R、ケイプはサウスポー、ニコラウがオーソドックスの構え。ニコラウがダブルレッグでケージに押し込み、テイクダウン成功しフロントチョークを仕掛ける。立ち上がりながら落ち着いた様子で首を抜いたケイプだったが、放った飛びヒザ蹴りの足を抱え込まれ、再びテイクダウンを許してしまう。
 ガードポジションのケイプは下から腕十字を狙うも、ニコラウは上からパウンドを落とし削っていく。

 2R、1R押され気味のケイプが強いプレッシャーで、ニコラウにケージを背負わせる。圧力を嫌がるニコラウのタックルをしっかり切ると、左右のフックを連打。いつものケイプらしいスピードのある動きを見せる。ケイプがジャブ、ボディストレート、ヒザ蹴りと散らしながら、次々と攻撃を当てていく。
 自分のリズムを取り戻し、形勢逆転のケイプ。最後はケイプがバックスピンキックを放つも、転倒した直後にラウンド終了。

 3R、引き続き、圧力をかけるケイプ。左のインローを放ち、ニコラウの攻撃にカウンターを合わせていく。ニコラウの右のオーバーハンドがヒット。ニコラウがシングルレッグでテイクダウンを狙うが、ケイプがしっかりとガブって対処する。
 単発ながら近い距離で打ち合う展開が続く。手数を増やしてきたニコラウの左ジャブ、右のストレートがヒットする。ガードが下がり気味なケイプが被弾するシーンが目立ってくる。
 残り時間1分、ニコラウのタックルを全て切ったケイプ。ニコラウが頭を下げたタイミングに合わせ、ドンピシャのヒザ蹴り!ふらつくニコラウ。ケイプは追い討ちをかけるように、今度はボディにヒザ蹴りを突き刺す。逃げ足のニコラウ、ケイプが追うところで、終了のブザー。最後をまとめたケイプは自分の勝利を確信してか、両拳を上げるポーズ。

 しかし、結果は、2者がニコラウを、1者がケイプを支持するスプリット判定負け。判定コールの後、納得のいかない表情を浮かべたケイプだが、現実は厳しいデビュー2連敗となった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c19227f4c87ccc6afb8ed8a7d0e82e8a1e18eaf0
3/14(日) 16:57配信