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@福祉協会Evaインスタ
改めてご報告いたします。
多くの方に通報していただいた東京杉並区高円寺北のパーキングの車中に、柴犬とプードルが取り残されていた件ですが、昨晩9時前に警察に保護されました。

車は10日間以上停められた状態で、車内後部座席には自動給餌器はあるものの、赤ランプが点灯していたのでおそらく餌は切れていたと思われます。水は確認できませんでした。

現場に来た警察官から、杉並警察の生活安全課と話しをして欲しいとのことで、状況を説明し警察の対応について確認すると、飼い主とは連絡が取れているので対応している、とのことでした。
中の柴犬は元気そうでしたが、もう一匹の小さいプードルの動きが鈍く、またハーネスが後ろ脚に絡まっているように見え、このままでは衰弱してしまうので(すでに衰弱してたかも)早急な対応をお願いしましたが、4時間半近く現場は一向に動きませんでした。

中には「器物損壊罪で捕まってもいいから窓を割って保護しそのまま警察に行く。」と言って駆け付けた方も2名いらっっしゃいました。
現場の警察官の方にも「心ある善良な市民を犯罪者にさせないためにも、早急に鍵を開けるもしくは窓を割ってください」と交渉しても受け入れてもらえず、また指が少しだけ入るくらい窓が開いていたのでそこからストローでせめて水だけでも入れさせてもらえないかと懇願するも聞いてくれませんでした。飼い主の車を守るというなら、飼い主の所有物である犬を守る必要もあるじゃないかと訴えても、判例がないと。
ですが現場で起きているのは、44条2項にある「給餌給水をやめ」「その健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束し衰弱させること」の状況です。

現場では、休日なので動物愛護センターとの連携は難しいことから高円寺ニャンダラーズさんが受け入れ態勢をとって下さり、また診療も必要なのでハナの太田先生も待機して下さってましたが、「すべて警察で対処する」ということで警察に保護されました。

駆け付けてくれた区議の方が、その後署に連絡してくだったところ、2匹は食事もトイレもして元気でいるとのことで、今後の2匹について連携をとっていきたいと思います。

今回たまたま駆け付けて4、5時間で保護できましたが、気温が高い日だったら命を落とします。このような事案はこれから夏に向けて各地で多発するでしょう。
今回の事案を「保護されてよかったね」で終わらせず運用面、そして法改正その他出来ることにに繋げていきたいと思います。

現在、環境省の虐待のガイドライン作成に向けて、先日Evaは環境省からヒアリングを受けました。改めてこのガイドラインにも現場の対応について記載していただけるよう要望したいと思います。

現地には多くの方が心配してタオルやフードを持ってきてくださいました。一時預かりを希望される近所の方もいらっしゃいました。ありがとうございました。

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