3/4(木) 9:17配信
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フジテレビ社屋

 昭和大の二木芳人客員教授(感染症学)が4日、フジテレビ「とくダネ!」(月〜金曜前8・00)に出演。菅義偉首相が3日に埼玉、千葉、東京、神奈川の首都圏4都県に発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言に関し、7日の期限を2週間程度再延長する方向性を打ち出したことに言及した。

 これまで首相は7日までで全面解除する意欲を示し、1日の衆院予算委員会でも4都県の状況について「ほとんどの指標で(解除基準を)クリアしている」と前向きな考えをにじませていたが、軌道修正した形。東京都の小池百合子知事らが宣言解除に慎重姿勢を示していたことなどを考慮したとみられる。

 二木氏は、感染者数などについて「ただ延長してもこれ以上下げるのは難しいのでさらなる対策が必要」とし、検査態勢の強化や保健所の業務改善が必要だと指摘。そして「こういうことは以前から言われていることですから手をどんどんつけていかないといけない。特に高齢者施設での検査。これは厚生労働省でもやろうと取り掛かってはいると思うんですが、まだ十分ではない。そして感染者を減らすことによって保健所業務が機能しクラスター対策ができる。そうするとさらに下げていける。あと医療提供態勢に関しても、漫然と待っていると今少しずつ下がっていますから利用率も減っていく。ですが今後増えた時に慌てないように今のうちに体制を整備して、もう1度患者さんの数が増えたとしても大丈夫だという体制にしておかないといけない。それも2週間でできるかどうかは別にして今からすぐに取り掛かる。今からというよりも前から取り掛かっておかないとはいけないと思うんですけど。そういうことをどんどん前に進めると」と具体策を述べた。

 その上で「ですから私たちの努力だけでなく、国や行政もこういうふうな打てる手を積極的に打っていかないと。漫然と2週間延長してもあまり効果がないのかなと思う」と自身の考えを述べた。

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