NHK教育テレビの「おかあさんといっしょ」に今月の歌がありますが、?1999年1月に全国の子どもたちを魅了したのが「だんご三兄弟」でした。

 「だんご三兄弟」と言えば、串だんごに刺さった3つの団子が兄弟だったという奇抜な設定ですが、これは「だんご三兄弟」を作詞したメディアクリエーターの佐藤雅彦さんのアイデアです。佐藤雅彦さんの「クリック」(講談社 1998年3月発売)という短編集に「串だんごが兄弟だったら一番上と一番下どちらが長男になるのか」が掲載されています(amazon.co.jp クリック~佐藤雅彦超短編集)。佐藤雅彦さんはピタゴラスイッチやポリンキーなど傑作をたくさん生み出しています。この短編集にはちょっと微笑ましくなるような普段の生活の中からの疑問がたくさん掲載されています。またピタゴラスイッチと言えば内野真澄さんが有名ですが、「だんご三兄弟」にも作曲・アニメ担当として参加しています。

 この奇抜な発想を元にした歌詞に加えて、だんごをタンゴとかけたタンゴ調のメロディは、多くの子どもたちの、いや大人たちまでの多くの人の心をわしづかみにしました。「おかあさんといっしょ」で当時のうたのおにいさんとおねえさんの速水けんたろうと茂森あゆみが歌う「だんご三兄弟」が流れると、NHKには問い合わせの電話が殺到し、「おかあさんといっしょ」のオリジナル曲としては初めてのシングルの発売が決まりました。そして、1999年3月3日にポニー・キャニオンから「だんご三兄弟」のCDシングルが発売されました。

 「だんご三兄弟」は初回80万枚が出荷されましたがすぐに完売となり、発売日から3日目には250万枚を超えるCDが出荷され大ヒットとなりました。1999年オリコン年間チャート1位となり、出荷枚数は350万枚を超え、1990年代(集計期間:1989年12月 - 1999年11月)オリコンシングル売り上げランキング第1位にもなりました。「ひらけ!ポンキッキ」の「およげ!たいやきくん」の売上記録を超えそうな勢いでしたが、記録を破ることはできませんでした(ココログ 夜明け前「およげ!たいやきくんのシングル発売(1975年12月25日)」)。

 自分は三十代半ばでしたので、テレビで流れたり、街の中で流れている「だんご三兄弟」を聞くぐらいでしたが、やはり歌詞の発想は面白く、そしてタンゴのノリが心地よかったことを覚えています。カラオケで歌っている大人もたくさんいたように思います。タンゴのノリは楽しくなりますね。「だんご三兄弟」で皆川おさむさんの「黒ネコのタンゴ」がずいぶん流行したことを思い出したのですが、その後、皆川おさむさんが「黒ネコのタンゴ/だんご3兄弟」を歌った両A面のCDを発売し、やっぱりそうだよねと思いました。

 下記のCDはオリジナルの「だんご三兄弟」のシングルCDです。裏面は、なぎら・・・ではなくて「だんご3兄弟(オリジナルカラオケ)」です。「およげ!たいやきくん」と違って、「だんご三兄弟」は歌手の速水けんたろうと茂森あゆみさんには2%の印税を支払う契約になっていたそうです。最初から売れると予測できていたからかでしょうか。



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2021年03月03日 17時00分 夜明け前



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https://i.ytimg.com/vi/La0oqR0iUyc/maxresdefault.jpg

https://www.youtube.com/watch?v=ZLfK8frxk7k

だんご3兄弟

https://www.youtube.com/watch?v=HgohnMLC67k
速水けんたろう 茂森あゆみ - だんご3兄弟 (1999) Acc. coba