0001砂漠のマスカレード ★
2021/03/04(木) 05:52:28.85ID:CAP_USER9初めて踏みしめた聖地でも、圧巻の長打力は映えまくった。1日に宜野座キャンプを打ち上げ、この日が甲子園での初練習。並の選手なら圧倒される広さを前にしても、佐藤輝は悠然とアーチを描き続けた。
「(打撃の状態は)順調だと思います。右中間、左中間は広いと思うけど、センターは変わらないと思うんで。あそこに放り込めたらいいと思います」
34スイング目に右翼席へ“甲子園1号”を放つと、もう止まらない。ラスト58スイング目は、バックスクリーン左の中段に突き刺さる推定140メートル弾だ。8本の柵越え弾のうち、実に6本が中堅方向へのアーチ。その言葉どおり、バックスクリーン弾を連発した。
「(浜風の存在を問われ)だからこそ逆方向が重要になってくる。その技術を上げていければ」
この日はほぼ無風だったが、名物・浜風についても着々と対策を練る。左打者にとっての天敵と、ケンカするつもりはない。これまで同様に、心がけるのはセンターから逆方向。それこそが、アーチ量産への最短距離だからだ。矢野監督からは「まだまだプロとしての経験はないから、経験を積みながらどう成長していくかを、俺らも見ていく形になる」と温かな眼差しを向けられた。
「広いな…とまずは思いました。スタンドが広いなと。外野の守備をやる上でフェンスの形状も特殊なので、これから頭に入れてやりたい」
午前中のシートノックでは左翼と三塁の位置で軽快に打球を処理した。近大でも甲子園でプレーしたが、当時の主戦場は三塁。外野守備で必要な球場の特性は、ここから徐々にインプットしていく。
「これ(スタンド)がいっぱいになると考えたら、すごいなと思う。そこでプレーできる日を楽しみにしたいと思います」
5〜7日の博多遠征を挟み、9、10日には甲子園での初実戦となる広島戦が控える。「しっかり開幕までまだまだアピールして、結果を残せるようにやっていきたい」。実戦11試合で打率・366、2本塁打、9打点をマークした沖縄はもう過去の話。開幕スタメンへ、貪欲に結果を求め続ける。(阪井 日向)
▽甲子園のバックスクリーン弾 本塁―中堅118メートルを超える飛距離が必要。チームの過去2年では、19年の甲子園34本のうちマルテ、大山、福留の3本。20年は52本のうちサンズ(2)、ボーア、糸井、大山の4人5本がバックスクリーン弾だった。
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3/4(木) 5:30
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