3/2(火) 18:00
スポニチアネックス
永瀬王座、連勝でシリーズ通算2勝目! 渡辺王将を110手で破る 第70期王将戦7番勝負第5局
<王将戦第5局2日目>感想戦を行う永瀬拓矢王座(撮影・中村 達也)
将棋の第70期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第5局は1、2の両日、佐賀県上峰町の「大幸園」で指され、挑戦者の永瀬拓矢王座(28)が渡辺明王将(36)=名人、棋王との3冠=を110手で破り、シリーズ2勝目を挙げた。通算成績は渡辺3勝、永瀬王座の2勝。
カド番に立たされている挑戦者が鮮やかに連勝を決めた。シリーズ初の角換わりとなった本局。「序盤で(14手目)△9四歩という手が入っているのが珍しい将棋だったんですが、これが本譜の主張になっていたような気がします。形勢は良く分からなかったので互角であればと思っていた」と構想を明かした。封じ手の時点では、「少し指せていてもおかしくないと思っていたが、具体的にはよくわからない気もしていて、難しいかなと思いながら指していた」という。2日目に徐々にリードを広げ、大きな戦果を手にした。しかし、“絶対に負けられたない戦い”は続く。「次も準備して臨みたいと思います」と表情を緩ませることはなかった。
一方、開幕3連勝で防衛に王手を掛けつつも、急ブレーキとなった王将・渡辺。「左辺を抑えられて(41手目)▲8八銀と抑えられたあたりでは、5八玉型で頑張ればさほどと思っていたが、そのあと1筋と3筋に手をつけられて玉の居場所がわからなくなってしまった。その辺りの指し方に問題があったと思う」と悔しい表情を見せた。優位に立ちながらも手痛い連敗を喫し、「気を取り直してやりたいと思う」と引き締めていた。
終局時間は午後5時50分。消費時間は先手の渡辺が7時間56分、後手の永瀬が7時間2分。
第6局は3月13、14の両日、島根県大田市の「さんべ荘」で予定されている。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/4600895c3b375790569b0c9e169a8e64d62fa8ce