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2021/02/28(日) 15:14:42.13ID:CAP_USER9世界的に有名なギタリスト、マーティ・フリードマンと、ロシア語に堪能な声優・歌手、上坂すみれが懐かしい日本の楽曲を語る連載。前回、マーティが「政治的な発表をしてる車(街宣車)を見ると『日本にいるじゃん!』と実感します」と語ったことをきっかけに、話題は軍歌に。上坂がスマホに入っているオススメ軍歌を発表し、さらに有名なゲーム曲やアニソンと軍歌の関係を考察します。
上坂:私、日本の軍歌が好きだった時代があって…。ちょっと待ってください、オススメを発表しますね。
マーティ:軍歌も入ってるって、すごいマニアじゃん!
上坂:マーティさんが気になっている車で流れる曲も入ってますよ。あった。まず1曲目。「抜刀隊」です。1885年に発表された歌で、西南戦争で活躍した抜刀隊をたたえた歌です。作曲したのはフランス人なんですよ。
マーティ:そうなんですか! 日本人じゃないんですか。
上坂:そうです。シャルル・ルルーという方です。
マーティ:完全にあの車でかかっている曲じゃん!
上坂:悲しいトーンからサビで明るくなるんです。この曲すごく好きです。おしゃれ軍歌だと思います。
マーティ:1885年でもメリハリつけたんですね。日本の曲は必ずメリハリを大事に
します。
上坂:次は「雪の進軍」です。日清戦争(1894〜95年)での兵士の経験を元にした曲ですね。映画「八甲田山」にも使われましたし、アニメ「ガールズ&パンツァー」でも声優さんが歌いました。曲は口ずさむと楽しい感じですが、歌詞はとっても悲しいんです。
マーティ:この曲はイントロがドラクエのテーマみたいですね。ゲーム音楽とか、戦隊もののテーマ曲とか、軍歌の影響受けている曲、あるんじゃないですか。子供のころから軍歌を聴いて、インプットされている人が作った曲とか。
――確かに、「ドラゴンクエスト」のテーマ(1986年)を作曲したすぎやまこういちさん(89)は、戦前の1931年生まれで、太平洋戦争中(1941〜45年)に多感な10代を過ごしました。あのテーマはクラシックの流れだと思っていましたが、軍歌の影響もあるかもしれません
上坂:アニメでいえば、「マジンガーZ」(1972〜74年)の主題歌がまさに軍歌っぽいと思ってずっと聴いてました。作曲はアニソンや戦隊、特撮のテーマをたくさん手掛けられている渡辺宙明さん(95=1925年生まれ)です。聴いてみましょう(スマホ内を探して再生)。
マーティ:それも入ってるんだね〜(笑い)。この曲は、ドラムのビートや伴奏に、当時のテレビのサスペンスや刑事ドラマの曲と通じるところがあります。(♪マジンガーZ!と歌い上げた後の)今のキメは70年代の歌謡曲っぽいです。軍歌っぽくない。でもメロディーだけを取り出したら、完全に軍歌だと思います。
上坂:軍歌の流れをくみながら、70年代のドラマやはやり曲の要素も入っていたんですね。ちょっとずつ受け継いで進んでいってるって面白いですね。
――渡辺宙明さんといえば、「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975〜77年)のオープニング曲「進め!ゴレンジャー」はいかがですか
上坂:かっこいいですね。演歌っぽい感じもあって、サビで明るくなるんですね。
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