Lmaga.jp 2/23(火) 9:15

完全に下剋上で「マジか」って気持ちが正直なところ
2月27日、28日「大阪城ホール」(大阪市中央区)で開催される『CASTLE ATTACK』でNEVER無差別級の防衛戦をおこなう棚橋弘至
今年1月、『NEVER無差別級』の王座を獲得した新日本プロレスの棚橋弘至が、2月27日、28日に「大阪城ホール」(大阪市中央区)で開催される『CASTLE ATTACK』で同タイトル防衛戦をおこなう。来阪した棚橋に、同試合への心境を訊いた。

──2月28日の『NEVER無差別級』初防衛戦の相手が、元付き人のグレート−O−カーン選手に決定しました。1月4日「東京ドーム」大会のスペシャルシングルマッチで一度倒した相手ですが・・・。

元付き人に噛みつかれるのもプロレスの宿命ですよね。僕もかつて付き人をつとめていた武藤敬司選手と、2009年にIWGPのタイトルをかけて東京ドームで闘いました。あのときも師匠越えみたいなものがありましたけど、今回は完全に下剋上。ついこの前、勝ったばかりだし「マジか」って気持ちが正直なところです。

──棚橋さん自身、師匠である武藤選手と闘ったとき、やりづらさはありませんでしたか。

やりづらさというほどではないですけど、でも高校生のときに武藤選手、小橋健太選手の試合を見てプロレスファンになったので、入場時、東京ドームの花道を歩きながら泣いていました。「これから武藤敬司と試合するんだな」と考えたらグッときましたね。

──オーカーン選手にもそういった感慨はありそうですかね。

どうでしょうね。でもオーカーンも、海外遠征に出て修行に耐え抜き、自分のレスラー像を描きながら日本に帰ってきた。凱旋帰国はプロレスにとってひとつの花形。それが新型コロナウイルスの影響もあって、その時期に海外遠征へ行っていた選手には叶わないものがたくさんあった。

オーカーンはサイズも大きいし、いまどきこんなにプロレスラーっぽい顔をしている選手もいない。そんな彼だからこそ、僕としても最大限で報いてやるつもりです。

プロレスは選手同士の関係性を分かって試合を見るとおもしろい
グレート−O−カーン
──オーカーン選手はどんな付き人でしたか。

良く出来た付き人でしたよ。僕が寝坊してバスに乗るのがギリギリになりそうなとき、「棚橋さん、そろそろ出発ですよ」といつも連絡をくれた。5分前に起こされても支度が間に合わないけど、オーカーンは察しが良くて、必ず15分前に連絡をくれました。昔は、バスに1分遅刻するごとに罰金1000円を取られていたんです(笑)。オーカーンには何度も助けられましたね。

──そういう関係性の深い相手と闘わなければならないところが、プロレスのドラマでもあります。

選手同士の関係性を分かって試合を見ると、もっとおもしろくなるのがプロレス。この試合にはこういう背景があって、こいつが勝ったら次はこの選手とやるんじゃないかとか。プロレスってファンの一人ひとりが対戦を想像して楽しめる。

──確かに。

たとえば2月28日の「大阪城ホール」大会では飯伏幸太が内藤哲也を相手にIWGPインターコンチネンタルの防衛戦をやりますが、そこでもし内藤が勝ったら「次は誰が来るんだろう」と想像がふくらむ。「もしかして棚橋がいくんじゃねえか?」とか。

──棚橋さんは特にいろいろな選手との関わりが多いレスラーですからね。

それがプロレスラーにとって大事なこと。棚橋のライバルにはオカダ・カズチカと内藤がいて、飯伏とは元タッグパートナーで・・・と、いろんな相関図を作れる。矢印が行き来するわけですよ。敵対関係、恋人関係とか・・・。あ、恋人はないか(笑)。そういう関係性が絡み合うところがプロレスの飽きない理由。棚橋とオーカーンの相関図の矢印には「破局、裏切り」って書いてあるんじゃないかな。

──ハハハ(笑)。「破局、裏切り」の対決、楽しみです。新日本プロレスとしては新型コロナの感染防止対策を厳重におこなっていますね。感染報告はゼロだと聞いています。

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