0001鉄チーズ烏 ★
2021/02/16(火) 19:37:38.62ID:CAP_USER9https://basketballking.jp/wp-content/uploads/2021/02/shimada_0216_01.jpg
Bリーグの島田慎二チェアマンは16日、「FIBAアジアカップ2021予選」について会見を開いた。
島田氏は冒頭、「アジアカップ予選の選手派遣についてSNS等で様々なうわさや憶測が飛び交っていたため、一連の流れを説明する必要があると思った」と説明した。会見で説明されたのは「アジアカップ予選の位置づけ」、「FIBA(国際バスケットボール連盟)、JBA(日本バスケットボール協会)、Bリーグ、クラブがどういうコミュニケーションを取っていたか」、「今後について」の3点。「日本代表の案件であるため本来はJBAが説明するのが常」としたが、「JBAの副会長も務めていることもあり、両方の立場で深く意思決定に関与したため」会見を開いたという。
■出場を辞退することもできたが、今後の国際大会へ出場できない可能性があり、苦渋の決断の末派遣を決定した
「アジアカップ予選の位置づけ」については、「アジアカップ予選を勝ち抜き、アジアカップに出場したチームがワールドカップのアジア予選に参戦できる。出場を辞退した場合はワールドカップ予選に参加できず、場合によっては2023年ワールドカップの自国開催枠もはく奪されるという状況だった」と話し、「Bリーグに所属している若い選手の道をふさぐことになるという状況で意思決定を迫られ、ベストメンバーで臨まなければいけない必要があった」と説明した。
島田氏によると、2020年10月に日本が所属するアジアカップ予選Bグループはカタールで開催するという通達がFIBAからあったが、日本政府がカタールを渡航レベル3(渡航中止勧告)に定めていたため、派遣は難しいと書面で通知した。しかし、FIBAから参加は義務であるという通達があったほか、過去のガバナンス問題からJBAはFIBAのモニタリング下に依然としてあり、制裁を受けた場合他国に比べてダメージが大きい。そこで、Window3の開催地へ立候補し、12月11日に開催地が日本に決定した。
しかし、日本国内での新型コロナウイルス感染拡大の影響から、今年1月8日に日本政府が緊急事態宣言を発令。日本へ入国後14日間の隔離を免除する「アスリートトラック」が停止したため、大会を開催する環境にはないとFIBAが判断し、1月23日に開催地がカタールへ変更された。その後、FIBAなどと予選について協議したが、出場を強く要望されたという。島田氏は「ここでNOということも可能だったが、制裁を受けて国際大会へ出場できない可能性があったため、苦渋の決断の末派遣を決定した」と話した。
JBAの意思決定を受け、所属団体であるBリーグは選手の派遣を求められる立場となった。リーグ戦が佳境にあること、アスリートトラックが免除されないことなどから派遣を簡単に容認できないとしたうえで、「コロナに対する安全対策」、「リーグ戦の公平性の担保」を求めたという。
「選手の安全性は大前提だが、リーグ戦も大事。代表の活動も義務。そういう状況の中で選手を派遣すれば、リーグ戦も非常に難しい状況になる。リーグの価値も担保しなければならない。本来はあってはならないが、公平性の観点から今回は『勝てるチーム』かつ公平性の担保をキープできるチームにしてもらえないかとお願いした」
■「派遣を辞退した選手・クラブがあったのも事実」
JBAがBリーグの提案を容認したため、各クラブを説得することになった島田氏。「クラブとしては代表を派遣しなければいけない状況は分かりつつも、(リーグ戦の状況もあり)難しいというリアクションをいただいた。ただ、本来クラブは要請に応える義務があり、JBAも一定の配慮をするため『何とか要請に応えてほしい』」と伝えたが、「その中でどうしても不安を払拭できない。辞退を含めて『どうにかならないか』という選手もいた」と明かした。