2月11日(木・祝)東京・代々木第一体育館で開催された全試合エキシビション・スパーリングマッチのボクシングイベント『LEGEND』。
 セミファイナルは、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志が日本スーパーフェザー級王者・坂晃典(仲里)と戦い健在ぶりを見せた。

 その内山が昨夜(15日)自身のYouTubeを更新、このイベントについて振り返り、自身の試合については「3R疲れて、足がパンパンになって足もつれたけど、今回、(試合決まって)トレーニングして3週間で少しずついい感じに戻ってきて、ボクシング楽しいなって思いました。これからトレーニング続けていこうという気持ちになりました」と語る。

 動画では主に井上尚弥vs比嘉大吾の試合内容を分析したが、実は、試合1週間前に内山と井上が対戦する予定だったことを打ち明けた。
 内山は「井上の相手がなかなか決まらないと主催者から連絡があり、もし決まらなかった場合、内山さん、やって貰えませんか?と話が来て、もう腹くくりましたよ。”では決まらなかったらやります。ノーヘッドギアでやりますよ”」と伝えたという。

 覚悟を決めた内山だったが次の日には比嘉大吾に決まり「やらなくて良かったのかな、と思う反面、やりたかったという自分もいる。もしやってたらどうなっていたんだろうという面白さもある」と言い、もし戦うならどんな作戦でいくのかとシミュレーションした。

 井上と比嘉を分析した際は「比嘉が思いっきり打てなかったのは井上の位置どり。接近戦でも井上がノーガードの際も強く打たせない位置どりをしている。なおかつ打ったら井上の反撃を喰らう」と話していた内山。

 それを考慮してか内山は
「僕の方が身長とリーチあるけど、スピードは圧倒的に向こうが速い。接近戦のスピードとかも。僕は中に入れさせたくないですね。中間距離を保ちながらやると思います。ジャブで距離とって。でも早いからなぁ〜。一瞬で入ってきちゃうんでしょうね。俺もチャチャっと逃げないといけない」と話す。

 実はジャブを突いての中間距離は内山が得意な戦い方。自身の距離である。昨年8月にラジオ番組でも、もし井上と戦うとなればと聞かれた内山は「井上選手はくっついてからの回転が早いので、ずっとジャブを突いて、中に入らせないという方法でやりますね」と語っている。

 内山はこれまで中間距離での左ジャブから右のフィニッシュブローで相手を沈めてきた。内山のジャブも強烈で、右拳を痛め打てなかった2011年の三浦隆司戦でも3Rにダウンを奪われながらも左ジャブを突き続け、左目を腫れ上がらせ8R終了後に棄権に追い込み王座防衛している。
 中間距離でジャブを突く、以降のイメージは話さない内山。そこはやってみないと分からない領域なのだろう。このイベントの第2弾がもしあれば、出場に満更でも無い様子の内山。あとは好きなお酒との相談とのことだった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d430088770fc8acfeec336c6237784f97fff7b63
2/16(火) 11:30配信