0001征夷大将軍 ★
2021/02/16(火) 15:54:51.02ID:CAP_USER9https://www.gifu-np.co.jp/news/20210216/20210216-45324.html
NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送に合わせ、主人公の明智光秀にゆかりのある岐阜、可児、恵那の3市に設けられていた大河ドラマ館が14日、閉館した。各記念館で記念のセレモニーが開かれ、ドラマを惜しむ大勢のファンが訪れた。期間中の来館者は3館合わせ約35万人に上った。
◆「ご苦労さま」ファン惜しむ 岐阜市
岐阜市大宮町の市歴史博物館内に設けられていたドラマ館は、入館者が目標の50万人に届かなかったが、県内外6館で最多の20万7835人が来場。最終日は1日当たり最多の2596人の大河ファンが詰め掛けた。
ドラマ館では、出演者の衣装やジオラマ展示などを通して「麒麟がくる」の世界を伝えてきた。途中、新型コロナウイルスの感染拡大で45日間の休館を余儀なくされ、外出自粛で1日の入館者が100人程度にとどまることも。放送の越年に伴い期間が1カ月延ばされて開館は計356日になり、最終話の放映ごろから1日1千人超と盛り返していた。
名古屋市から訪れた会社員の男性(55)は「歴史が大好きで、きょうで4回目。展示も映像もよかった。1年1カ月ご苦労さまでしたという気持ち」と名残を惜しんでいた。
館内であった閉幕式典で岐阜実行委員会名誉会長の柴橋正直市長は「ドラマをきっかけに、歴史あふれるまちづくりをさらに前進させたい」とあいさつ。運営に貢献したとして6団体の代表に感謝状を手渡した。
関係者によると、市は「レガシーとして残したい」として、展示品のうち織田信長役と明智光秀役の衣装や斎藤道三役のかぶと、ジオラマなどの譲渡をNHK側に打診し、岐阜城や市歴史博物館で展示できないか調整している。
◆「すてきな思い出」スタッフに市長が感謝状 可児市
最後のおもてなしはスタッフに−。可児市瀬田の花フェスタ記念公園内に設けられたドラマ館で開かれたクロージングセレモニーでは、1年以上にわたって活躍してきた一般公募のスタッフ一人一人に、冨田成輝市長からサプライズの感謝状が手渡された。
可児市では「明智光秀博覧会」と銘打って、ドラマ館のほか、展示、飲食スペースなどを一体的に展開してきた。開館日数は344日で、ドラマ館には計8万9381人、博覧会は34万5930人が訪れた。また、最終日は、ドラマ館に1650人が訪れ、1日の最多入場者数を更新した。
最後の客をスタッフ全員で見送った後、セレモニーが始まり、28人の公募スタッフに感謝状が贈られた。「あなたのもてなしの心は他のスタッフの模範」「ドラマ館のPRに大きな貢献を果たされた」など、文面は一人一人違う内容で、運営に携わった市職員らが考えた。
ハロウィーンではスタッフ自ら仮装して客を出迎えるなど、これまでさまざまな手作りイベントを展開しており、冨田市長は「これほど力を尽くしてくれるとは想像以上だった。今回は第一幕の終わりで、このレガシー(遺産)を引き継いでいく」と労をねぎらった。
感謝状を受け取ったスタッフの一人(55)は「頑張ってきてよかった。すてきな思い出がいっぱいで、ドラマ館のエネルギーを持って、また新しい仕事にトライする」と話し、仲間のスタッフとの別れを惜しんだ。
◆明智太鼓、盛大に演奏 恵那市
恵那市明智町の大正ロマン館にあるドラマ館では、閉館セレモニーが開かれた。最終日は915人が訪れ、期間中の入館者は5万2089人となった。
閉館セレモニーで、地元の明智太鼓保存会の演奏の後、大河ドラマ実行委員会会長の小坂喬峰市長が「入館者6万人を見込み期間中に5万人以上が訪れ、達成率80%を超えた。おもてなしの気持ちが伝わった」とあいさつ。最後にドラマ館入り口の幕を下ろした。
入館者は開館から1カ月余りで1万人を突破し、昨年11月10日に4万人を達成していた。
また、夜には長引く新型コロナウイルス感染症の収束と疫病退散を願い、千畳敷公園で花火を打ち上げた。