昨季優勝の近鉄は、爆発力という“らしさ”が出て、白星発進をした。世界的名手のSHゲニアとSOクーパー(ともにオーストラリア)の
キックを起点に前半10分までに2トライ。ロックのストーバーク、フランカーのファカオシレアら、強くて大きいFWが清水建設の
ディフェンスラインを次々と破った。これで、スーパースターのハーフ団がますます自由に攻撃をコントロール。CTBダンのパワフルな
突破も光った。合計12トライを挙げて70点を叩きだした。
持ち味の攻撃力が目立った一方、守備のほころびも“らしさ”。前半、中盤での不用意な反則の後、ラインアウトから2トライを奪われるなど、
一時は24―19に肉薄された。サインプレーやサイドを崩される形で計5トライを献上し、有水剛志ヘッドコーチは「自分たちのテンポに
なることもあったが、清水建設の激しいプレッシャーで、自分たちのリズムをつくれなかった場面も多かった」と淡々と語った。
コロナ禍でトップリーグが延期したことに連動して、2部のトップチャレンジも開幕が1カ月遅れた。両軍、1年1カ月ぶりの公式戦とあってか、
ヒートアップしてもみくちゃになる場面もあった。
トップリーグ16チームとトップチャレンジ上位4チームの計20チームで争われる「プレーオフ」(4月17日〜5月23日)で、近鉄は「トップ8」を
目指している。掲げた目標を達成できれば、22年開幕の新リーグで、1部12チームに入る可能性が出てくる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c94aafdd3ee1255d373cf59d37cc11ed0703be1f