平沢大河と佐々木千隼。ロッテの投打の未来として期待され、ともにドラフト1位で入団したが、今のところプロの壁を打ち破れていない。
「(平沢のポジションは)現状ない。このままロッテにいても『良い選手いたね』で終わってしまう可能性がある」

 ロッテOBの里崎智也が昨年4月5日、自身のYouTubeチャンネルで語った発言が波紋を呼んだ。

「この選手はトレードした方が良い」と思う選手を選出した企画。“ぶっちゃけトーク”が持ち味の里崎の口から出たのが平沢だった。

 今年でプロ6年目を迎える平沢は、15年のドラフト1位で仙台育英から入団。プロ3年目の18年には112試合に出場し、5本塁打、32打点、打率.213と高卒3年目にしてレギュラーの座を掴みかけたかに見えた。だが、翌19年は故障も重なり51試合の出場に終わると、昨年はプロ入り後初めて一軍での出場なしに。二軍でも56試合の出場で打率.142と結果は残せなかった。

「これは取り合いになるでしょう。高校生だから余計だわ。スイングスピード、スイングが速い。こういう選手はいないね、60年もプロにいるけど。欠点がないのが欠点か」(野村克也氏・TBS系「S☆1」/15年10月放送)

 ドラフト前には、野村氏もその才能にほれ込むなど、誰もが注目する好素材だった。高校では1年秋からレギュラーに定着。惜しくも準優勝に終わった3年夏の甲子園では、6試合で3本塁打を放った。直後のU−18W杯には日本代表として出場し、遊撃手でベストナインに選出。好守においてスケールの大きなプレーは、同年代ではずば抜けていた。

「身体はそこまで大きくないが(176cm80kg)パワフルな打撃が持ち味。遊撃守備も評価が高かったが、ロッテではチーム事情もあり、打撃を生かすために外野にも挑戦。ポジションが定まらない状況も続いた。度重なる故障にも悩まされ、ついに右ひじを手術。これでゼロからのスタートとなり、レギュラーどころか試合出場を目指す厳しい立場になった。まずは完全復帰が目標だが、チャンスがあるならば移籍もなくはない」(ロッテ担当記者)
「思うようにいかない1年でした。悔しい気持ちでいっぱいです」(平沢)

 昨年10月15日には以前から痛めていた右ひじ骨棘切除・遊離軟骨除去術を行った。現在もリハビリ中で、今年の春季キャンプは二軍でスタートを切った。また、復帰したとしても、現状ポジションに空きはない。里崎の指摘も全くの的外れではない状況となってしまっている。


「トレードってそんなにネガティブなのかな? 使えないからではなく、使えるからトレードというポジティブイメージなんだけどね。全員では無いが、選手だってトレードを望んでる人もいるし、一軍で出れる可能性がある球団が選手にとって有益では?」(里崎氏)

https://news.yahoo.co.jp/articles/6a45b20e18157f358c50d3db184328f9a7395ab5
2/3(水) 16:00配信


https://npb.jp/bis/players/91695132.html
平沢大河 成績

https://npb.jp/bis/players/71975134.html
佐々木千隼 成績




 
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