キングコング西野亮廣が吉本興業との関係悪化を示唆している。
 1月27日、西野は突如<退社する可能性も含めて、吉本興業と慎重に話し合いを進めています>とTwitterに投稿した。同時に、<くれぐれも「トラブルが原因」とかじゃないっす!>とも書き添えていたが、原因は吉本興業スタッフの仕事の仕方にあると暗に主張した。

 そのツイートの少し前に西野は、<これが芸能事務所の現状です。そりゃ、辞めるタレントが続出するよね>というコメントとともにスタッフとやりとりするLINEのスクリーンショットを公開していたのだ。
 LINEで西野は、映画『えんとつ町のプペル』のプロモーションのために働いている外部スタッフと映画配給会社(TOHO)との間をつなごうとしない吉本興業のマネージャーに対して、<オメーの会社の作品を売るために奔走してくれてるんだよ!>と激怒していた。

 2020年12月に配信されたYouTubeの番組『Win Win Wiiin』では、司会の宮迫博之(雨上がり決死隊)と中田敦彦(オリエンタルラジオ)を相手に<意外と僕、愛社精神ある奴なんですよ。どう思われているか知らないですけど、僕、吉本興業けっこう好きなんですよ>と話していた西野。

 同番組では、2018年に吉本興業のお笑い芸人と支援者をつなぐクラウドファンディングサービス・SILKHATを立ち上げた背景に、<芸能事務所全体を見たときに、『あぁ、もうやばいな』と思って。日本の芸能事務所はもうあまり長くないなと。でも、吉本興業が好きなもんですから、じゃあ吉本興業の売上をちょっと伸ばしてみようと思って>との考えがあったことも明かしていた。

 しかし現在の西野は仕事の9割ほどを吉本興業とではなく、自分の会社(株式会社NISHINO)でやっているという。

 それでも吉本興業に籍を置き続けたのは、「テレビ」があるからだ。テレビのキャスティングは基本的にテレビサイドと芸能事務所との関係で決まるため、独立すると出演機会が激減する可能性がある。ただ最近では、西野にとってテレビ出演の優先度はかなり低くなったようだ。

 NewsPicksの番組『The UPDATE』で西野は、現在のテレビ出演はオンラインサロンや『えんとつ町のプペル』の宣伝のためと断言。宣伝ができないのであればテレビには出ないし、そもそもテレビは収入源として考えていないという。

 今はインターネットを通じてタレント本人がいくらでも仕事をとって来ることができる時代であるとして、西野はこれからの芸能事務所のあり方について次のように話している。

<宣伝のためにテレビに出ようと思ったときに、誰かがそれまでの間をつないでおいてくれないと。同じ事務所の誰かが、吉本興業の誰かがつないでおいてくれるから『えんとつ町のプペル』の宣伝をするときに『出ます!』ってできるんで。
 それは(事務所に所属するのも)いいのかなと思いましたね。(テレビにつながりがないのであれば吉本興業は)まったくいらないですね。本当にいらないと思います>

 あくまでも西野にとって本業はビジネスであり、テレビは宣伝媒体に過ぎない。いやテレビに限らず、NewsPicksやYouTubeも、全てサロンや映画、クラウドファンディングの宣伝として利用しているだけなのかもしれない。芸人としてテレビで笑いを生み出そうと奮闘していた頃の西野はもういないのだろう。
★以下ソース!
https://wezz-y.com/archives/86221