元欅坂46のセンター、平手友梨奈がソロアーティストとして初めてリリースした曲、『ダンスの理由』のMVが話題を呼んでいる。
シャーマンの儀式のような世界観の中、まさに神に捧げるように全力で踊り続ける彼女の姿に、改めてその表現力の凄みを感じた人が多いようだ。

ときに憑依されているかのように、楽曲の世界観を全力で体現する彼女のパフォーマンスは、ダンサーの目にはどう映るのか。
K-POPからジャニーズまで、さまざまなアーテイストのダンスを解説するYouTubeチャンネルが人気のダンサーのARATAさんに、平手友梨奈のダンスの魅力について聞いた。

スキルよりパッションが前に出ている人
「まず、骨格がきれいなんです。手足が長く動きも映える。そして、スキルよりもパッションが前面に出ていること。パッションはパフォーマーとして何より大切なものですが、プロとして活動している方々で、スキルよりパッションを前に出せる人は少ないと思います。

それは、彼女が自分のダンスのレベルを分かっているからだとも思います。その中で最大限のパフォーマンスをしようとしているからこそ、自己表現が楽曲を飛び越える瞬間がある」(ARATAさん、以下同)

「ダンスのレベル」という言葉が出てきたが、ダンサーの人から見て、平手のスキルはどのように見えるのだろうか。

「正直、欅坂46の初期の頃はパワフルさをあまり制御できていないように見えたのですが、楽曲のコンセプト的には制御できていなくてよかったのかもしれません。その初々しさが平手さんのパフォーマンスの魅力にもなっていましたから」

新曲MVは、まるで「1人BTS」
今回のMVでのダンスで、平手のダンスに進化が見えたARATAさんはいう。

「彼女の持ち味である全力疾走感は保っているんですが、パッションとスキルをきちんと両立させている。いまは自分の思うように体を動かし、感情の起伏も細かく表現されているように見えます。

そして、4分の曲の中で全力疾走し続けているのもスゴいですね。一つのロケーションで、ドローンによって撮影したようなダイナミック映像がBTSの『ON』のMVを彷彿とさせるので、もしかしたらBTSのパフォーマンスから大きく影響を受けているのかもしれません。だとしたら“1人BTS”みたいな状態ですね」

また、平手がソロアーティストとなったことがダンスのクオリティをさらに高めているとARATAさんはいう。

「今回のMVのスゴいところは、平手さんの溢れんばかりのパッションに、周りのダンサーが負けていないということ。欅坂46の中で彼女の熱量は一人突き抜けているように見えたと思いますが、同じくらいの熱量を周りのダンサーたちが持っている。その相乗効果によって、このMVのパフォーマンスのクオリティはトンでもないことになっています」

平手友梨奈は日本より海外でうける?
そんなレベルの高いパフォーマンスに魅了されたのは国内の人だけではない。
MVのYouTube動画には海外からの書き込みも見られる。
これから海外進出もあり得るのだろうか。

「平手さんのテイストは日本よりも海外でうけるのではないでしょうか。NiziUの成功を見てもわかるように、日本ではまだキャッチーでかわいい振り付けの方が大衆に届きやすい。一方、海外では自分の内面をさらけ出すようなパフォーマンスの方が評価される傾向にあります」

もともと“アイドル”の枠からはみ出ていたが、ソロ活動で本格的にアーティストになったともいえる平手友梨奈。
この春、『さんかく窓の外側は夜』(1月22日公開)と『ザ・ファブル 第二章』(2月5日公開)の2作の公開が控えており、女優としてもさらなる活躍が期待されている。
一人の表現者として、これからどんな姿を私たちに見せてくれるのか楽しみだ。

全文
http://news.yahoo.co.jp/articles/d1a2b42fbc1ad10cee32f1aedd57e08875941906

平手友梨奈のパフォーマンスが凄い
平手友梨奈 『ダンスの理由』MUSIC VIDEO
https://www.youtube.com/watch?v=qiLFkyEKhUQ

平手友梨奈
http://pbs.twimg.com/media/Eq0SH-wUcAEm0S_.jpg

元欅坂46 平手友梨奈
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