>>18
松井氏は引退直後の2013年にフロント入りを打診されたが、「自分がヤンキースという組織の力になれる唯一の仕事は打撃指導」
と現場での仕事を希望し、練習の補助役としてマイナーを回っていた。
2015年、育成部長となったデンボ氏の推薦もあり、GM特別アドバイザーの肩書で巡回コーチの仕事を始めた。(中略)

3A、2Aでは監督とともにユニホーム姿でベンチ入りすることが多い。

「試合では投手に対するアプローチの話になる。英語では毎日苦労している。
伝えたいことを伝え切れない。アメリカにいる以上永遠のテーマ」
と松井氏は限られた時間で的確な指示を求められる難しさを口にする。

現在は指導に加えて編成にも関わっている。
球団は毎年40人をドラフト会議で指名し、30人前後とサインする。(中略)
「『ヒデキだったら、どの選手をキープしたい?』とキャッシュマンGMに判断を求められる。
そういう判断は選手を定期的に見ていないとできない。そこには責任が伴う。
自分にとって貴重な経験をしている」と緊張感を持って選手のプレーに目を注いでいる。