Jリーグは12日、オンラインで実行委員会を実施し、21年シーズンも試合中の「5人交代枠」と「飲水タイム」を継続する方向性を示した。
次の理事会で最終決定する予定で、原専務理事は「昨年導入して監督の思いきった采配ができ、若い選手の出場時間が多かったデータもある。5人交代を継続したいということで議論した」と説明した。

新型コロナウイルスの影響で過密日程となった昨季は、国際サッカー評議会(IFAB)が決めた「5人交代枠」の特例措置を導入。

選手の疲労軽減や故障リスクを減らしただけではなく、J1総得点は797だった19年シーズンに対し866に伸びるなど、
試合のクオリティーを落とさないメリットもあった。さらに、多くの若手選手が起用され、日本サッカー界全体の底上げにつながったという意見もある。

また、この日はルヴァン杯決勝などで測定された実証実験のデータを発表。スタジアム内の混雑具合の計測結果では、
飲水タイムの小休憩で観客のリスクが分散されるなどのデータもあった。原専務理事は「飲水タイムがあればお客さんもトイレに行ける。
リスクを下げるためには継続した方がいいんじゃないかと提案した」と語った。

春先には各クラブが各地でキャンプを実施する。リーグではキャンプ地にウイルスを運ばないようにするため、出発前に選手、クラブ関係者全員のPCR検査を実施。
キャンプ地でも1週間に1度のペースでPCR検査を行う予定で、費用はリーグが負担することを実行委員会で話し合われたという。サインなどのファンサービスも禁止する予定で、
村井チェアマンは「宮崎、沖縄だけではなくJリーグが広範囲でキャンプが行われる。厳戒態勢で臨みたい」と語った。

1/12(火) 20:36配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/0499029233f13b5bf97e86c7a494335abdde1260