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2021/01/11(月) 07:04:57.53ID:CAP_USER9「大阪名物」ハリセンは消えゆくのか 元チャンバラトリオ・結城哲也さん死去
毎日新聞2021年1月7日 15時00分(最終更新 1月7日 15時00分)
元チャンバラトリオのメンバーで、最近はVシネマ「ミナミの帝王」の「沢木の親分」でおなじみ、結城哲也(ゆう輝哲也)さんの訃報が伝えられた。79歳。
全盛期は4人組。でもカルテットには名前を変えずに「チャンバラトリオ」。東映の「斬られ役」俳優からの転身だから、殺陣(たて)はそれは完璧でカッコよかった。
昨年暮れに亡くなった浅香光代さんの女剣劇もそうだが、かつてはみんな、剣劇、チャンバラが好きだった。子どもたちも「チャンバラごっこ」をよくやった。土産物店などで小さな木刀を買ったことがある人も多いはず。これも最近少なくなってしまったけれど、カレンダーを刀代わりによく使った。
もちろん「ごっこ」だから、本気ではないし、相手を痛めつけたりするのはダメ。そして悪役は、正義の味方役に斬られたら「やられたー」と見事に倒れるのもお約束だった。
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そんなチャンバラトリオが一世を風靡した、もう一つの「ワザ」が、メンバーの南方(みなかた)英二さんが生んだ「ハリセン」だ。
相方をど突いて笑いを取る漫才は今でもある。能楽や講談(張り扇=はりおうぎ)でも扇はおなじみ。古新聞紙でもハリセンを作れるけれど、あの痛そうな音は出ない。
南方さんのハリセンは、分厚い紙を使って、ビール瓶で押して折り目をつけていたのを見た記憶がある。出来のいいハリセンは、音が良くて痛そうに聞こえるけれど本当は痛くないもの、だそうだけれど、当時も今もビデオを見ると、やっぱり痛そうだ。
ハリセンはその後、「モーレツ!!しごき教室」(MBSテレビ)では横山やすしさんが、「金曜10時!うわさのチャンネル!!」(日テレ)では、当時「ゴッド姉ちゃん」と呼ばれた和田アキ子さんが使い、広く認知された。落語協会最高顧問の鈴々舎馬風さんが「ハリセン大魔王」に変身して、大喜利の落語家をハリセンでボコボコたたく「ハリセン大喜利」も楽しかった。
「ハリセン」も「チャンバラ」も、当時のPTA関係者はきっと、よくは思っていなかっただろう。でも当時の子どもたちは自分たちでルールを作って楽しんでいた。
横山ホットブラザーズのお兄さん、アキラさんに続く結城さんの訃報。52年続いたチャンバラトリオは2015年に解散し、リーダーの山根伸介さんや南方さんも亡くなられた。「お〜ま〜え〜は〜あ〜ほ〜か〜」、そして「ハリセンチョップ」と、「大阪名物」が次々と消えていくのは寂しい。【油井雅和】
https://mainichi.jp/articles/20210107/k00/00m/040/114000c