スポーツ報知

第97回箱根駅伝(2、3日)で3位となった東洋大の酒井俊幸監督(44)は8日、第1回全国招待大学対校男女混合駅伝(2月21日、大阪・長居公園)に、箱根駅伝2区4位の松山和希(1年)ら主力をエントリーする考えを明かした。

 同駅伝は長居公園内特設コースを2キロ、3キロ、5キロ、2キロ、3キロ、5キロの6区間計20キロを男女3人ずつがタスキをつなぐ(予定)。距離が短いスピード駅伝に向けて、酒井監督は、箱根駅伝2区で日本人1年生歴代2位の1時間7分15秒で区間4位と好走した松山をはじめ、同1区9位の児玉悠輔(2年)、同3区8位の前田義弘(2年)、同6区14位の九嶋恵舜(1年)の4人をエントリーし、そのうち3人が出走するプランを明かした。「貴重な機会なので、元気のいい主力選手を起用します。出場するからには女子チームと協力し、タイトル獲得に向けて頑張ります」と酒井監督は意欲的に話した。

 昨年の箱根駅伝では10位に終わり、11年続いていた3位以内を逃したが、今大会では「定位置」に復活。来年大会では2014年大会以来の優勝を目指す。「男女混合大学日本一」のタイトルを獲得することができれば、大きな弾みとなりそうだ。

 昨年10月の全日本大学女子駅伝で16位だった女子チームの永井聡監督(50)も「主力選手をエントリーします」と前向きに話す。男女の「鉄紺TU」が連携し、初代王者を狙う。

 出場予定チームは、関東から東洋大のほか、順大、城西大、拓大、中大、筑波大、東海大、日体大の8チーム。ホームの関西から大阪学院大、大阪教育大、関大、関西外大、関学大、京産大、神戸大、神戸学院大、佛教大、立命大、関西学連選抜の11チーム。永井監督は「立命大、中大、拓大などが強いでしょうが、東洋大にも十分に優勝のチャンスはあると思います」と意欲を示した。

 ただ、初代王者に意欲を示す東洋大にとって、一番の問題はコロナ禍。政府は7日に東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県に緊急事態宣言を発令。埼玉・川越市に練習拠点、選手寮がある男子チームは大学本部の指示によって現在、一時解散中。緊急事態が解除されるまで、活動は禁止されており、2月7日までの緊急事態宣言の期間が延長された場合、大学対校男女混合駅伝の参加も不透明になる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210108-01080106-sph-spo