[5日 ロイター]
サッカーのイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)の元監督、アレックス・ファーガソン氏は、数人の元選手に影響を与えた認知症の問題に取り組むことは個人的な義務であり、サッカー界の責任でもあると主張した。

プロサッカー界における認知症の問題を巡っては、昨年10月のノビー・スタイルズ氏の死が契機となり、スポーツでの頭部負傷の問題にさらに注視すべきとの声が上がっている。

スタイルズ氏や、1966年ワールドカップ(W杯)優勝をともにしたチームメートの多くは死亡前に認知症と診断されており、マンUのレジェンドであるボビー・チャールトン氏も最近、認知症であることを公表した。

ファーガソン氏は英デイリー・メール紙に「非常に悲しいことだ。ボビーはしばらく体調が優れない。ノビーの死とボビーの診断によってゲートは開かれた。意識を高める必要がある。サッカー界には状況に目を向ける義務がある」と認知症の問題に焦点を当てるべきとの見解を示した。

また、「ヘディングは100年以上前から存在しているサッカーの一部であり、取り除くことはできない。しかし、トレーニングで制限するのは簡単だと思う」と話し、リスクを軽減する取り組みについて言及した。