みなさま、こんにちは。
ヘアライターのさとゆみです。

前回お届けした、『鬼滅の刃』ヒロインの髪型編。たくさんの方に読んでいただき、ありがとうございました。
今回は、男性陣の髪型も解説しちゃいますねん。

この間も、髪型は、キャラクター設定と深く結びついているとお伝えしましたが、これは『鬼滅の刃』男性陣の髪型を見ていても感じます。
それぞれのキャラクターの性格や特徴が、その髪型でもあますことなく表現されている。それが『鬼滅の刃』のキャラクターたちのヘアスタイルです。

ネタバレありでお届けします。

炭次郎の髪型は、ジャンプの王道
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『鬼滅の刃』1巻
まず、主人公、竈門炭次郎(かまどたんじろう)。
毛先がツンツンととがったヘアスタイル。
カットテクニック的には、毛先が先細りになるようなカットを施したスタイルです。レイヤーも入っている。

この炭次郎のツンツンヘア。実は、「少年ジャンプ」のバトルもの主人公の“王道”とも言えます。 古くは『ドラゴンボール』の孫悟空から、『ワンピース』のルフィなど、ジャンプの闘うヒーロたちは、だいたいツンツンヘア。

毛先が大きく動くツンツンヘアは、若さ、元気さ、無邪気さなどの象徴だから。

物語の中でどんどん成長していく主人公にぴったりなヘアスタイルとして、いろんな漫画家さんが、このスタイルを主人公の髪型に選んでいるのでしょう。

炭次郎の場合、赤茶色のヘアカラーも特徴です。これは、生業(なりわい)が、炭焼きであったことや、ゆくゆく炭次郎がヒノカミ神楽の使い手になることも、予想されるような色づかいだなと感じます。

ぱっつんカットは「強い個性」
『鬼滅の刃』3巻

覚醒した鬼殺隊たちの顔に、次々と痣が発現したのが象徴的だったように、ヒーローものの漫画では、登場人物の「キャラチェンジ(ステージアップ)」の瞬間を、外見の変化で描くケースがあります。
前回も紹介した我妻善逸(あがつまぜんいつ)がその一人。彼は、雷に打たれた時に髪色が黒から黄色に変化し、秘めた能力を覚醒することになりました。

善逸の髪型は、なかなか個性的。
カットテクニックでいうと「ブラントカット(直線的なカット)」の毛束を重ねるようなスタイル。短冊が折り重なっているような髪型といえばいいでしょうか。

このブラントカットの重なりは、漫画のキャラでは「強い個性」や「ひとすじなわではいかないキャラ設定」を示すケースが多いように思います。

竈門禰�、子(かまどねずこ)や胡蝶しのぶ、甘露寺蜜璃(かんろじみつり)など、女性ヒロインたちと同様、毛先だけ色が違うのが特徴。このカラーがあることで、「ブラントカット」の直線が引き立ちます

実は美少年、嘴平伊之助
『鬼滅の刃』7巻
もう一人の同期、嘴平伊之助(はしびらいのすけ)は、普段猪の皮をかぶっている野生児。しかし、ひとたび顔を見せると美少年という、これまたクセの強いキャラクターです。

伊之助の場合、他の男性キャラには少ない、曲線的なシルエットが特徴。トップも丸みがあるし、毛先も内巻きのレイヤースタイル。前髪が中央に向かってカーブしながらおりているのも、面白いデザインです。
本来、フェミニンな要素の強いこのスタイルは、伊之助のギャップや意外性を示しているのでしょうか。
聞かれていないけれど、答えるけれど、さとゆみは断然、伊之助推しです。

さて、ここからは、柱たちの髪型も簡単に解説していきましょう。

※続きはリンク先で
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210107-00027255-mimollet-ent