ビートたけし(73)が、レギュラー番組を切られると報じられている。
新妻によるギャラアップ交渉が決裂したためというのだが、その背景にはコロナ禍でテレビ局の広告収入が減っていることがある。

どうやらリストラされるのは、たけしばかりではないようで。

“たけしリストラ”と報じたのは「週刊女性」(1月1日号)だ。記事によると、たけしは「新・情報7DAYSニュースキャスター」(TBS)を降板、
ストーリーテラーを務める「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ)は打ち切りになるという。

昨年2月に再婚を発表したマネージャーも兼任する妻が、たけしのギャラアップを要求。逆にリストラされることになったというのだ。民放幹部が言う。

「どのテレビ局もコロナ禍でのきなみ広告収入が減っています。そんな中で、ギャラアップナなど要求されたらたまりません。
視聴率三冠王の日本テレビですら、上期の放送収入は、昨年と比べて17・1%も減っています。ほかは推して知るべしです」

昨年11月に発表された第2四半期決算を見ると、フジテレビは営業利益1億300万円で、前年同期比97・9%減という過酷な数字が並んでいる。

「いずこも来年度ゴールデンの番組制作費を減額する方針です。日テレは一律5%、フジは1割とも聞きます。
例えば、ゴールデン1時間の制作費1500万円として、そこから5%削るにはどうしたらいいか。

編集作業やスタジオ使用料などを削ったところで微々たるものですし、人件費を下げれば、“下請けイジメ”と叩かれます。
番組制作費はここ数年、下がり続けていますから、手をつけるなら出演者のギャラしか残っていません。
その中から70〜80万円削れば、それだけで5%は達成できるわけです」

出演者のギャラはどのくらいなのか。

「1時間番組のギャラで見ると、ピンの最高額がみのもんた(76)の450万円。コンビだととんねるずの700万円。もっとも、すでに彼らはゴールデンのレギュラー番組がありません。
レギュラーを持っているタレントのトップは、ピンがビートたけし400万円、コンビが爆笑問題の450万円くらいですね」

たけしを降ろすだけで400万円も浮くわけである。

「1500万円の予算から400万円も持って行かれたからたまりませんし、ましてや値上げまで要求されたら、降板や番組終了を考えても仕方ない。
ただ、長年支えてくれたタレントに降板を申し渡すのは、こちらとしても忍びないところもある。

所属事務所が大手だと、軋轢も生みかねません。ですから、番組終了という形で、一度、出演者全員をクビにするわけです。
次の新番組に残ってもらう人を選ぶのは、テレビ局とプロデューサーの権限ですから」

たけしは昨春、「名医とつながる!たけしの家庭の医学」(テレビ朝日/朝日放送)のレギュラーも失っている。
爆笑問題の「爆報!THEフライデー」(TBS)の終了も報じられている。やはり大御所たちの番組から手をつけるのだろうか。

「ギャラが高すぎるのはもちろんですが、費用対効果が問題です。それで最も割を食ったのは山瀬まみ(51)かもしれません。
例えば、昨年10月に『天才!志村どうぶつ園』(日テレ)が『I LOVE みんなのどうぶつ園』にリニューアルしたのも、彼女を外すためだったと言われています。

彼女のギャラはちょうど70〜80万円あたりと、制作費5%にピッタリですから。『火曜サプライズ』(日テレ)の打ち切りも同様です。
“火サプ”は視聴率2桁を取る人気番組ですし、ヒロミ(55)やウエンツ瑛士(35)を切るわけにはいかない。彼女を切るためには番組を終了させる道を選んだのでしょう」

山瀬には長寿番組の女神という異名もあるが。

「もちろん、彼女の人気がなくなったとか、腕が落ちたというわけではありません。今でも『新婚さんいらっしゃい!』(テレ朝/朝日放送)では、桂文枝師匠(77)よりも存在感があるほどです。
あくまでもギャラと仕事内容が釣り合っていないからです。他のタレントと一緒に座っているポジションとしては高いんです。それなら、同じホリプロの後輩、小島瑠璃子(27)を呼んだほうが安い。
朝日奈央(26)やゆきぽよ(木村有希・24)、フワちゃん(27)なら10万円で済みますから」
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/01040600/?all=1&;page=1