12/30(水) 17:15
東スポWeb

吉本を退社するオリエンタルラジオの中田(左)、藤森

 2020年のコロナ禍で大きく変わったのが、芸能人のユーチューブ進出だ。

 コロナ以前の芸能界から見たユーチューブはどちかと言えば都落ち感≠ェ漂っていたが、いまは全く違う。

【写真】大号泣する宮迫

 最たる例がお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之。闇営業問題でテレビ界から干された宮迫は2019年11月末にチャンネル「宮迫ですッ!」を開設。現在登録者数127万人の人気チャンネルとなっており、収入はテレビ時代をしのぐと言われる。

 直近でもお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦と藤森慎吾が吉本興業を退社。今後はユーチューブを主戦場として活動してくものとみられる。

 今年は芸能界でも「道具としてのユーチューブの活用」が急速に浸透していった。「芸能人→ユーチューバー転身」ということではなく「芸能人がユーチューブを使って、自分のやりたいことをやる」という構図だ。

 4月開設された千原ジュニア、「フットボールアワー」(岩尾望、後藤輝基)、小藪千豊のチャンネル「ジュニア小藪フットのYoutube」では、かつてテレビ東京系バラエティー番組「ざっくりハイタッチ(ざっくりハイボール)」を再現=B同番組はある演出がコンプライアンスに引っかかり、番組打ち切りの憂き目にあった。

「番組復活が望まれていたが、実現できずにいた中で、このコロナ禍が4人にとっては逆にチャンスになった。テレビなどの仕事休止をやむなくされ、時間ができたことでトライすることができた」(前出芸能関係者)

 自分の趣味や特技、特徴を生かした個性的なコンテンツ作りをする芸能人も増えた。お笑いコンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹(42)は、若いころに暴走族の総長だったという過去を活かし「SATAbuilder’s」とチャンネルを開設。懐かしのバイクを法令遵守で、改造する様子が大ウケしている。

 驚きなのは「ザ・ドリフターズ」の仲本工事(79)。なんと「仲本工事のおやじ打ち」というパチンコ動画をスタートさせた。パチンコは「ひとりっきりになれる場所」と、妻とライバル意識をもってパチンコを打っているという。ちなみに最近好きな機種は「北斗無双」。もはやシニア層も動画を作る、見る時代に突入した。テレビで1回売れ、知名度を得たタレントが、副業でユーチューブに進出する流れは止められない。

 趣味や1つのジャンルのエンタメに特化したユーチューバー番組は2021年もトレンドとなりそう。なかでも注目なのが「ポーカー系ユーチューバー」。最近では「テキサスホールデム」という種類のポーカーが日本でも急速に裾野を広げていて、大流行の兆しだ。すでに世界では大人気だが、IR誘致(統合型リゾート)などが本格化すれば、さらに爆発的人気となるだろう。

 日本のポーカー系チャンネルで人気なのは「世界のヨコサワ」チャンネル。ユーチューバー・ヨコサワの明るいキャラと世界を股に掛けたポーカー実践などが人気となっている。そのほかにも元麻雀プロでプロポーカープレーヤーの堀内正人など、プロポーカープレーヤーのユーチューブ番組が増えている。

 来年は従来の芸能界にはなかったジャンルからの新顔ユーチューバー≠ェ露出を増やしそうだ。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/466477b8c9c5cd4c33c4933f3ec6ddaffe573f74