0001爆笑ゴリラ ★
2020/12/30(水) 06:12:56.70ID:CAP_USER9スポーツ報知
田崎史郎氏が明かす菅首相出馬決めた二階氏の「応援」
総裁選を振り返る田崎史郎氏
今年9月14日、安倍晋三首相(当時)の辞任に伴う自民党総裁選が行われた。7年8か月に及ぶ安倍政権で官房長官を務めた菅義偉氏(72)が選出され、第26代総裁に就任した。秋田県出身で無派閥、たたき上げの苦労人は首相の座にどのように上り詰めたのか。自民党を中心に永田町で取材を続けてきたジャーナリストの田崎史郎氏(70)が舞台裏を語った。(久保 阿礼)
「菅さんに電話で『周囲から推されたら(総裁選に)出た方がいいですね』と話を向けると、電話口から『そうだね』と答えが返ってきた。『ああ、これは出るな』と思いました」。安倍首相が体調不良による電撃辞任を表明した翌日の8月29日夜。田崎氏は菅氏に電話を掛け、出馬に向けた感触を確かめた。
ポスト安倍の有力候補は岸田文雄政調前会長、石破茂元幹事長、そして7年8か月にわたり官房長官として安倍政権を支えた菅氏の3氏。ただ、首相候補として菅氏の評価がずばぬけていたわけではなかった。「『首相としてはどうか』と思ったのが正直なところです。政治家としては個々の政策を実現する力、勝負勘が強いタイプですが、国民に伝える能力が高いとは言えなかった。能力があり政治を動かす力はあるが、国民を動かす力はどうか、と」
突然の辞任表明で、各派閥の準備は不十分だったが、二階派が即座に菅支持を決め、細田派、麻生派、竹下派など主要3派閥が続き、流れは序盤に決まった。田崎氏は菅氏の心の中をこう推し量った。
「安倍さんが退陣表明した時点で出馬すると決めていたのでしょう。総裁選に勝つために、誰に協力を求めるか。最初に浮かんだのが、実力者である二階さんでした。安倍さんが退陣する前から食事をする仲で、二階さんは『(次の)総裁選に出たらいい。出たら応援する』と言い続けていました」。以前から二階氏の信頼を得ていると感じていたことが、出馬の決め手となった。
主要派閥の支持を取り付けた菅氏は総裁選で377票(議員票288、地方票89)を獲得した。2位の岸田氏は89票、石破氏は68票に沈み、大差をつけた圧勝だった。
「突然の退陣によって急に決まった総裁選。安倍さんを支えた人と言えば、菅さんしかいませんでした」
第99代首相となった菅氏は、携帯電話料金の引き下げやデジタル庁創設、不妊治療費の助成拡充など矢継ぎ早に打ち出し、各大臣に結果を出すよう厳しく求めた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、来年は東京五輪・パラリンピックがあり、10月には衆院議員の任期が切れる。21年は必ず、どこかのタイミングで総選挙があり、菅政権は国民の審判を仰ぐことになる。
「五輪前の解散の可能性が3割、五輪後の解散が7割ぐらいと見ています。与党が過半数割れする可能性は極めて少なく、順当に行けば、菅政権は24年までは続くでしょう。ですが、その先は分からない。菅さんは今、後継者を育てている。そこが菅さんの素晴らしいところです。河野太郎氏、(総務相の)武田良太氏、小泉進次郎氏ら次の候補がいます。そこが自民党の強さですね」
◆田崎 史郎(たざき・しろう)1950年6月22日、福井県坂井市生まれ。70歳。藤島高から中大法学部に進み、73年4月、時事通信社入社。79年から政治部。82年から自民党の取材を始め、田中派を担当。93年9月、政治部次長。解説委員などを歴任。退社後は政治ジャーナリストとして活動する。TBS系「ひるおび!」、テレ朝系「羽鳥慎一のモーニングショー」などに出演。主な著書に「安倍官邸の正体 国家権力の中枢を解明する」(講談社現代新書)、「小泉進次郎と福田達夫」(文芸春秋)など。
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