0001湛然 ★
2020/12/24(木) 05:27:00.30ID:CAP_USER912/24(木) 5:00 サンケイスポーツ
https://www.sanspo.com/geino/news/20201224/geo20122405030006-n1.html
2021年は究極の愛情を体現した意欲作の時代劇でスタートを切る永山=東京・渋谷(撮影・桐原正道)
https://www.sanspo.com/geino/images/20201224/geo20122405030006-p1.jpg
https://www.sanspo.com/geino/images/20201224/geo20122405030006-p2.jpg
俳優、永山瑛太(37)がNHK正月時代劇「ライジング若冲(じゃくちゅう)〜天才 かく覚醒せり〜」(来年1月2日放送、後7・20)でダブル主演の歌舞伎俳優、中村七之助(37)と性別を超えた深い愛情を体現する。永山は本紙の単独取材に応じ、撮影ではアドリブで唇と唇が触れそうになる距離まで接近したことなどを告白。来年はコロナ禍の閉塞(へいそく)感を踏まえ、「皆さんの心の逃げ場所になるような演技をしたい」と約束した。
「ライジング若冲−」では、僧侶役に初挑戦。りりしい剃髪姿を披露する永山は「かつらは時代劇で慣れていますが、実際に坊主も良いかも」と、お気に入りの様子だった。
同作では七之助が江戸時代の天才画家、伊藤若冲を熱演。永山は若冲の理解者で僧侶・大典を演じ、幻想的でカラフルな色彩の最高傑作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」の秘話などに迫る。
初共演の七之助は「男性の方に使っていいか分からないけど、妖艶さを感じる。器の大きさもありドキドキ感を覚えた」と説明。若手女形の筆頭格に魅了されていた。
若冲と大典は初対面でひかれ合い、尊敬や憧れなど深い絆で結ばれていく。「この人をつかんで離したくないという心情と(作品を)世に送り出したいという思いを表現するために、あえてものすごく顔を近づけて、唇と唇がくっつくんじゃないかみたいなところで演技をした」と告白。その場面の台本には「手を強く握る」としかなく、永山はアドリブで愛情を表現した。
「たまにやりすぎて撮り直しもあった」と苦笑いしたが、「BL(ボーイズラブ)という見方をしていただいても良いし、誰もが楽しめるエンタメ作品に仕上がっています」とアピールした。
コロナ禍の自粛生活中は読書や映画鑑賞で感性を磨き、木刀の素振りなどで体力を維持。油絵も始めたが、「お芝居をしないと精神衛生上よくないと実感した」としみじみ。「心の内を直接出すより、仮の自分で表現するのが性にあっている」と自己分析していた。
5月にはNHK「リモートドラマ Living」で永山絢斗(31)と兄弟初共演。「今は永山絢斗のほうが知名度があるのでは」と弟の活躍を喜び、「来年は永山瑛太という存在を証明したい」と気合十分だ。
年末年始も作品の撮影で、「真面目に仕事をしながら仕事で遊ぶ」が目標。「作品に賛否あるのは当たり前ですが、このご時世、現実逃避できる時間はすごく貴重。みなさんの心の逃げ場所になるような演技をしたいです」と飛躍を誓った。
◆七之助「役者としてビビっときた」
七之助は永山の印象について「僕自身、テレビのお仕事の機会が少ないので、初対面では『あっ、瑛太だ』と思った」と苦笑。大典演じる永山と最初の撮影は、若冲(七之助)に声をかけられた大典(永山)がほほ笑んで振り返るシーン。七之助は当時を「あっ、これはありがたい。役者としてビビっときた。引っ張ってくれると感じた」と回顧。続けて「(歌舞伎の)女形は引っ張ってもらって能力が伸びる」と、付け加えた。
(おわり)