プロ野球、楽天は、今シーズン、新型コロナウイルスの影響で、球団経営の柱であるチケット収入が大きく減少したことなどから、数十億円の赤字が見込まれていることが分かりました。

今シーズンの楽天は、新型コロナウイルスの影響で、主催試合の観客動員がおよそ23万人と、球団最多だった昨シーズンの182万人から激減しました。
その結果、経営の柱であるチケット販売による収入が、昨シーズンの47億円から12億円へと、およそ4分の1にまで減ったことが、球団への取材で明らかになりました。
さらに、グッズや飲食の売り上げも7割から8割ほど落ち込んだということで、全体の赤字は数十億円にのぼると見込まれています。
厳しい経営状況の中、球団では、来シーズン以降の新たな収入源として、選手やスタッフの協力も得たグッズ販売や英会話講座など、インターネットを使った「デジタルコンテンツ」の可能性を探っています。
楽天野球団マーケティング本部の江副翠本部長は「観客を動員して、さまざまな物の売り上げにつなげるというビジネスモデルの根幹に、大きなダメージがあり、非常に厳しい1年になった。選手と球団が一体となって新しい収入の形を作り出していきたい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20201216/6000012784.html
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