昔から映画が大大大好きで学生時代は演劇部だった
洋画の吹き替えやナレーション専門の声優になりたくて養成所に入った(競争率7倍くらい?だったかな)
半年通いクラスから0〜3名程度がプロダクションに登録できるという最終選考に落ちた
現役声優である講師には気に入られてて「ここで諦めるのは惜しい、もう少し続けてみてほしい」と言われたけど審査員(プロダクションの人)との前日の飲み会で10代の高音アイドル声の可愛い女の子達が率先してグラスに酒注いだり腕に絡みついたり必死で自己アピール()してて審査員のおじさん達もデレデレしてるの見て(そしてその子達が選考に通ったのを目の当たりにして)そういうのが求められる世界なんだ、じゃあ私には向いてないやと思って地元に帰った
大学に通いながら必死で貯めたお金で上京して派遣でフルタイム働きながら養成所に通ってる自分と都内の実家から通うオシャレで余裕があってお金持ちそうで若い彼女達のきらびやかさに絶望的なスタートラインの違いを実感して打ちのめされたのも大きかった
あれは私みたいな地方の貧乏くさい庶民が夢見るものではなかった、まず生活に困らない経済力と魅力的な容姿があって初めて趣味の延長や自己実現として挑戦することが許される世界だと思う

今は普通の接客販売員
お客さんから「あなたの声すてきね」「すごく説明がわかりやすいし聞き取りやすい」「人生で受けた接客トークで一番上手」「絶対に声を使った仕事をすべき」「元アナウンサーですか?」的なことを言われまくるたびにフフッてなる
私もできるならそうしたかったんです、、、、