1998年、2人の女王が火花を散らしていた。ユーミンこと松任谷由実(66才)のアルバム『ノイエ・ムジーク』と中島みゆき(68才)のアルバム『大銀幕』が同時発売されたからだ。メディアから“大戦争”と称された売り上げバトルは、22年の時を経て再び勃発している。

 12月1日、ユーミンの新アルバム『深海の街』は、発売と同時にオリコンデイリーアルバムランキングで堂々の1位を獲得した。ところが翌日、中島みゆきの新アルバム『ここにいるよ』が発売されると、ユーミンの『深海の街』は4位にダウン、中島みゆきは初登場2位となった。

 これまで2人は同世代でライバル関係だと目されてきた。

「22年前は、ユーミンの『ノイエ・ムジーク』が中島さんの『大銀幕』に圧勝。というのも、ユーミンにとっては約20年ぶりのベストアルバムで大注目されていたから。対して中島さんは定期的に出していたという事情があります。それだけに今回の結果が気になるところなんです」(音楽関係者)

 しかし、今回は熾烈なシーソーゲームになっている。

「ユーミンはアルバム発売に合わせて新聞や雑誌のインタビューに応じ、露出をぐっと増やしています。特にテレビ露出は顕著で、1か月足らずで10本も出演している。音楽番組だけでなく、珍しくバラエティーにも出演するほどの力の入れよう。夫の正隆さん(69才)とも共演して、臨戦態勢といったところ。一方の中島さんはテレビはおろか、マスメディアへの露出は相変わらず少ない」(前出・音楽関係者)

 12月1日付から4日もの間、“歌声一本”の中島がランキングでユーミンの上に立つが、12月5日付ではユーミンが中島を追い抜く。「あれだけ大々的に告知したにもかかわらず、大接戦。ユーミンも口をゆがめているのでは」と語るのは別の音楽関係者。

「デビュー当初からユーミンは中島みゆきを猛烈に意識してきた。売り上げが勝ってもどこか追い抜けない存在だと感じていたはず。今回のアルバムについて“100才を迎えた母への思いを馳せて制作した”とインタビューで答えていますが、発売時期が重なったことで中島さんへの対抗心もメラメラと燃えて、この宣伝活動にいたったのでしょう」

 デッドヒートを繰り広げる2人。2020年12月14日付のオリコン週間アルバムランキングでは、ユーミンが推定売上枚数4万7418枚で3位、中島が4万6060枚で4位となった。順位ではユーミンが勝利したが、売上枚数はほぼ互角。CDが売れないといわれて久しいが、彼女たちの人気はまだまだ根強い。

※女性セブン2021年1月1日号

https://news.yahoo.co.jp/articles/f5d0bdf0e44282d030e0aa571335fb34d8d3147b
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