華麗なスケーターの素顔とは――。フィギュアスケート女子の本田真凜(19=JAL)が3日、都内で行われたタウングループの新CM発表会に出席した。その本田に本紙が単独インタビュー。11月のNHK杯出場(9位)で得た収穫と課題から新型コロナウイルス禍が続く中での練習環境や、自粛期間を経て改めて感じたスケートへの思い、かなり意外な“マイブーム”に至るまでを語り尽くした。

 ――NHK杯での収穫は

 本田 お客さんがいる大会だったのが自分の中で大きかった。お客さんがいない試合は全く楽しめてなくて、失敗したら心が折れてしまうような。今までそんな経験はなくて“スケートって何?”っていうくらいまで考えて。まだ歓声ではなく拍手なんですが、6分間練習の時から聞こえて、そういうのが楽しくて自分は今スケートしているんだと感じられた。

 ――今後に向けて強化すべきポイントは

 本田 技術的には(ジャンプの)回転不足を修正したい。それを直せば点数がもっと伸ばせると思う。

 ――現在のトレーニング環境を教えてほしい

 本田 拠点のアメリカで練習できていないですが、スケート中心の生活を送るため、今は一人でホテル暮らしをしている。きょうだいとも会わずにスケートに集中し、気持ち的にも考えすぎないように「無」になろうと思っています。学校の課題、練習、あとは寝るだけです。

 ――コロナ禍の中、改めて感じたフィギュアスケートへの思いは

 本田 スケートがない生活の中でその大切さが分かった。同時に当たり前の生活がなくなり、自分はスケートをやめてから何がしたいか、できるかを考えるきっかけになった。年齢的にも、特に女子選手の場合はあと数年だと思うので、その後に自分は何をしたいんだろうと考えました。

 ――現役引退後の自分を思い描いたということか

 本田 普通なら、今の20歳前後というのは進路を考え、行動する時期だと思う。今までスケートしかしてこなかったけど、大学の勉強とかも含めて今年は学ぶことが増えて(将来を)考えるきっかけになりました。

 ――不自由な活動の中でモチベーションは

 本田 自粛制限が解除になって練習を再開しましたが、世間的にはまだ自粛してる方がいいという状況が夏くらいまで続き、自分たちは練習しているのに試合がなくなる状況で本当にいろいろ考えさせられて。でも前回(NHK杯で)お客さんの前でできて、そんな考えも全部吹っ飛んで、やっぱりスケートは楽しいなと感じました。

 ――スケート以外で現在はまっていることは

 本田 今はそれどころじゃないけど、自粛中にゲームにはまった。きょうだいとニンテンドースイッチをやったり、麻雀アプリもやってお父さんと対戦したりしました。麻雀は奥が深いです(笑い)。

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