上磯町(現・北斗市)出身のサッカー選手、MF田島翔(37)がサンマリノ共和国リーグ1部の「SSペンナロッサ」に入団する。11月に契約を結び今月7日に日本を出発、隔離期間を経て合流する。同リーグ初の日本人選手となる挑戦に田島は「欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場という目標に向かって頑張りたい」と意気込みを語った。

 また新たな一歩を踏み出す。これまで国内外7か国のクラブに在籍。今年は函館リーグ1部・FC函館ナチャーロでプレー予定も新型コロナにより先行きが不透明に。収入の柱だったサッカー教室も自粛となり地元での活動を断念した。以前から秘めていた「競争が激しい欧州1部でプレーしたい」という思いから“蹴活”を始めた。

 欧州各国を調査して、人口約3・3万人のサンマリノ共和国を見つけた。当初はリーグの存在も知らず「F1のアイルトン・セナさんがレースで事故死した場所として名前を知っていた程度」。自身のプレー動画を送り猛アピールして契約にこぎ着けた。イタリア語は勉強中で「この年で新しい事ができるのはうれしい」と話した。

 昨季4位のチームからは背番号8を渡された。攻撃的MFで得意のドリブルからのチャンスメークを期待されている。リーグ優勝すれば、欧州CL予選に出場する。リーグ開幕は今月だが、田島は最速で来年1月9日の試合でデビュー予定。「コロナの影響で日本にいると引退の可能性もあった。与えられた場所でしっかりやりたい」。8か国12クラブ目となる“流浪のフットボーラー”が集大成を見せる。(西塚 祐司)

12/4(金) 13:42 スポーツ報知
https://news.yahoo.co.jp/articles/97969e9aa905043eb85254c9338dc176613a80e9

写真
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20201204-12040136-sph-000-1-view.jpg?w=573&;h=640&q=90&exp=10800&pri=l